虹のかなた
Keywords: 虹のかなた, 10月1日, 2004年, 8月2日, うどん, がん, オズの魔法使い
虹のかなたとは、毎日放送製作・ドラマ30というシリーズで2004年8月2日から10月1日にかけて、午後1時30分から2時にかけて放送されていた榎本加奈子主演の番組の名称。
名称は、1939年のジュディ・ガーランド主演の映画『オズの魔法使い』で歌われた「虹のかなたに」に由来する。
ドラマ30は比較的明るい・家族的な話が多いが、虹のかなたは昼ドラマとしては幼少時代の辛くても負けない「根性」を中心とした描写と復讐時代のドロドロ描写が入り混じった「異色」のドラマであった。
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ストーリー
この作品は、主人公小川ちひろ(榎本加奈子)の小学生時代(尾崎千瑛・子役)を描く前半部分と前半から14年経過した後半部分とに分けられる。
小川家の悲劇から、ちひろがビタースウィーツでデビューするまで
前半部分では、ミュージカル「オズの魔法使い」を観た主人公で小学生の小川ちひろは感動し、女優になる決心をする。ところで彼女は環境機器メーカー「オガワ」の社長令嬢であった。オガワは、逆恨みから新製品の特許を元運転手の中野(小木茂光)に奪われ、倒産に追い込まれる。社員の生活や会社の負債の返済を考えた社長の小川直之(冨家規政)は、保険金で支払おうと自殺をしてしまう。
残された直之の妻久美子(斉藤慶子)とちひろは、久美子の弟遠藤隆(甲本雅裕)をたより、そのうどん店で住み込みで働くことになるが、隆の妻美由紀(岩崎良美)は、よるべのない小川母子の弱みにつけこみうどん店の仕事をさせたほかに家事をさせて月1万円という信じられない薄給でこき使い、忙しさのために病院の定期検診にもいけないくらいだった。それでも久美子はお芝居の好きでたまらないちひろのために中野の会社の内職をこっそりはじめるのだった。しかし、久美子は無理がたたりがんを再発、しかも中野の会社の内情を知る工場長秋場殺しの罪をなすりつけられてしまう。
久美子は、ちひろの劇団の月謝を中野に保証してもらいたいばかりに黙秘を続けついに獄中死してしまう。ちひろは、やがて中野家に引き取られることになる。いとこの奈緒子たち級友が投げ捨てた芸能雑誌に掲載されていた川嶋プロのオーディションを受けようと決心するが保護者である中野に同意してもらえない。叔父の隆にも理解してもらえず鉄橋から飛び降りようとしたところ、以前近所の公園で出合った謎の老人「しげ爺」(藤村俊二)に助けられ、オーディションに応募することができた。
書類選考、地方予選と次々通過した。全国大会の選考会議では、ちひろを推す意見と茜を推す意見が多かった。申込書を渡したときからちひろを10年に一度以上の才能とみこんだ水沢晶(伊藤かずえ)は、遠藤美由紀のちひろの過去についての「告発」にもかかわらず、選考会議でちひろを賞に選ぶことを強く主張し、ちひろは、審査員特別賞に選ばれることになった。グランプリ受賞の茜(小川真奈)と最終選考合格者の真紀(北村美渚)とともに、グループ「ビター=スウィーツ」を結成し、デビュー曲「Pure」は、大ヒット、一躍マスコミの寵児となる。
しかし、それを快く思わない中野は、怪文書や週刊誌のゴシップ記事で川嶋プロに脅しをかける。一時は、涙の記者会見を企画し、切り抜けようとするが中野の攻撃はやまず、ちひろは姿を消した。川嶋プロは「ビター=スウィーツ」に見切りをつけ、晶は責任をとって退職した。
14年後.....潜伏して復讐の機会をねらうちひろと小さな劇団の主演女優のちひろ
14年後、母久美子が罪を着せられた秋場殺害事件の時効まであと10ヶ月に迫ったころ、ちひろは、母の無実を証明するために、昼間はベビーシッター、企業調査事務所、夜は、ホステスになりすまし、中野の身辺をさぐっていた。中野の部下の専務名越(小林すすむ)が自分の属する店にきたときに盗聴器をしかけ、秋場殺害の実行犯が柴田という男であることを知る。そして、雑誌記者として中野の悪事を暴いた記事を書き本格的な復讐を開始した。
一方、14年前、ミュージカル「オズの魔法使い」の舞台裏で働いていた演劇青年唐沢佳和(涼平)は、自分が主宰する劇団の公演を控え、資金繰りに苦しんでいた上になけなしのチケット代を持ち逃げされてしまった。佳和は、持逃げ犯の少年に突き飛ばされたちひろに偶然出会うことになり、オズの魔法使いが好きな人がそんなに簡単に夢をあきらめられるのか、とちひろに問い返されて励まされる。またちひろは、匿名で150人分のチケット45万円を購入して佳和の劇団公演の窮地を救った。
そのことを聞いた奈緒子(岡元夕紀子)は、自分が買ったかのようにと嘘をつき、得意そうに劇団レインボウの練習を見学しにいく。その際、主役の女優がフィナーレ部分で苦戦しているところを奈緒子にけなされたため、降りてしまう。しかたなく、佳和は、代役をさがすがなかなかみつからない。そこでちひろにたのめないかと考えはじめていた。それを読みとった奈緒子は、自分が主役をやることを申し出たが、その演技は稚拙であり、劇団員は激怒してしまう。佳和は、ちひろを見つけだして主役をたのむが、いくら出すのか、他人の夢にはつきあっていられない、とすげなく断わられてしまう。彼女の頭の中は復讐のことでいっぱいだったからだった。
その帰り道、父親を看病しにくるちひろをいぶかった秋葉殺しの実行犯・柴田(山本龍二)は、神社で背後からちひろにおそいかかる。たまたま、通りかかった佳和は、ちひろを助け出すが、柴田に突き飛ばされ、神社の石段からころげおちて大怪我をしてしまう。そして彼は心因性言語障害におちいって声がでなくなってしまう。さて、柴田の父はついに病死してしまうが、ちひろが最後まで看病を続けてきてくれたことに満足して亡くなっていった。柴田は、ちひろの復讐に協力することを約束した。
さて、ちひろは、自分のために入院することになってしまった佳和のために劇団レインボウの公演の主役を引き受けることにした。ちひろは、お芝居の世界にもどることを期待しているしげ爺にチケットを送った。うどん店、「けむりや」の主人隆は、雑誌の記事は真偽について中野にたずねるが、これをひそかにうるさがった中野は、居留守を使った上、社員である隆の娘奈緒子を突然解雇した。広報課長であった中野の息子、健一(松田悟志)は、部下で同窓生だった奈緒子を解雇されたことで父である中野に対して不信感を強めた。
そんなとき、真紀(本多彩子)の子供、まひろ(工藤優)が迷子になり、健一に保護されるという「事件」があった。まひろはちひろの子供だと思い込んでいる健一はちひろを中野家に呼び出し、まひろに謝るように言う。まひろは、すっかり健一になついてしまい、次の土曜日に3人で会うことになる。その後、「けむりや」が放火されるという事件が起こる。ちひろは、茜(浅井江理名)が雇われママをしているクラブ「Bitter Sweets」で「チカ」という名のホステスとして働いていたが、客としてやってきた中野の会社の専務である名越がやけどで手に包帯を巻いているのを見て、「けむりや」の放火が中野の指示だと確信する。
劇団レインボウは、無事に公演当日を迎え、会場には、ちひろを「小沢史子」と考えている真紀と健一、ホステスのチカと考えている茜、そして、「しげ爺」がやってきていた。未知の原石に会えるかもしれないと考えてたまたま会場に来ていた晶は、「しげ爺」の姿をみて驚きを覚えていた。
劇団レインボウの「オズの魔法使い」を現代風にアレンジした劇「オズを夢見て」の公演は成功裏に終り、劇団員たちは口々に喜びを言い表した。
ちひろの演技を見た晶は、ちひろの事務所を訪れ、芸能界へ戻るようすすめるが、ちひろは、きっぱりと断った。しかし、晶は、決してあきらめない意志を言い残してその場を辞した。
ちひろは、復讐の機会をねらう生活にもどる。
放火されたあと、何度か中野の会社を訪れた隆は、そのたびに居留守を使われていたが、ある日名越の火傷を見て、中野への疑いを強めた。うるさがった中野は、しぶる名越に隆のことをなんとかするよう指示する。火災後の片づけをしている隆が一人になったところを狙って暴漢たちに隆を襲わせるのだった。
クラブ「Bitter Sweets」に来た名越は、悪事に加担させられているのにいやけがさしていた。チカことちひろは、密かに新商品の横流しを教唆する。
ちひろは、また叔父の隆が暴漢に襲われて大怪我をしたことにショックを受け、耐え切れなくなって行方をくらました。ちひろのいたマンションの一室に真紀の入れた留守電が、明るく、しかし空しく響いた...。
ちひろ再デビュー、そのねらいは?
行方をくらまして1ヶ月、ちひろが現れたのは、なんとブラウン管の中だった。自分をうたがう健一のニューヨーク行きを取り消したばかりの中野は驚愕する。「ビター=スウィーツのちひろ復活」の番組を見て、レインボウの劇団員、茜をはじめとするクラブ「Bitter Sweets」のホステスと客たち、真紀をはじめとするベビーシッター仲間も驚く。
晶は、ちひろのために、ひさびさのビター=スウィーツ「感動の再会」を企てた。会いたかったとうれし泣きにちひろに抱きつく真紀と茜。あやまりどおしのちひろ。真紀と茜は、再会できたことと、ちひろが芸能界に戻れたことについて口々に喜びを言いあらわすが、芸能界に戻れたのにあまりうれしそうでないちひろに二人は、首をかしげるのだった。晶も真紀や茜同様、ちひろの様子を不審に思い、しげ爺のところへ訪れる。
晶は、ちひろが心をひらかず、ただ、義務的に仕事をしていることについて、どうしたらいいのか、しげ爺に相談を持ちかける。しげ爺は、自分の憶測に過ぎないが、母親の久美子が関係した殺人事件の時効と関係があるのでは、と晶に話す。
そんな折、ワイドショーに出演したちひろは、母親である久美子が、無実の罪を着せられて殺されたこと、そのことについては必ずつぐなわせることを中野が見ている事を半ば意識して発言をするのだった。
ちひろのワイドショーを見ていた中野のところへ、柴田から電話がかかってくる。口止め料を要求する電話だった。佳和は、母久美子のメッセージを伝えようと水沢オフィスを訪ねるが、そこで晶からちひろが不在であること、連絡は事務所宛にするよう自分の名刺を彼に手渡した。佳和は、健一なら何とかなるかもしれないと晶の名刺を健一にわたすのだった。 ちひろは、ふたたびマスコミ取材で、具体的に名前は出さなかったが、中野がオガワの新商品を奪い取って、父を自殺においやり、その事情を知る人物(秋場)を殺させて、その罪を母になすりつけたこと、中野の名前は、以前小沢史子の名で取材した記事を読めばわかること、中野がこの情報が広がらないように莫大な広告料で出版社を買収したと証言し、ますます騒ぎはおおきくなった。 中野の会社では、自社のことだと気づいた社員たちで大騒ぎになった。健一は、鳴りやまない抗議や疑義の電話に対し、名誉毀損で訴える準備がある、と答え社員たちにもそのように応対させた。 一方、名越は、ついに退職願を出す。
放送リスト
- オズの魔法使い
- クリスマスの悲劇
- けむりやへ
- 夢の国
- 母の決断
- 罠(わな)
- 涙の誕生日
- 黙秘
- ハートの鈴
- 鏡
- ちひろの夢
- 黄色いリボン
- ゆびきり
- 光に抱かれて
- 祝福
- 新しい生活
- Pure
- 涙の記者会見
- 母からの手紙
- 素顔を隠して
- 4つの顔
- スクープ記事
- 疫病神
- 夢の代理人
- 一進一退
- 協力者
- 疑惑
- シャボン玉
- オズを夢見て
- 晶との再会
- 宣戦布告
- 箱の中から
- 復讐の女神(ネメシス)
- 時を越えて
- 父と子
- 悪女マリア
- 人として
- 大原静子
- レクイエム
- 蛇
- お前だけは許さない
- 赤い糸
- プロポーズ
- 人殺し
- 虹のかなたへ
外部リンク
- 虹かなビタースウィーツ編ヒロインちひろの子ども時代のアイドルグループ、「ビタースウィーツ」を描いた第17話「Pure」の一場面。ドラマ中でも名場面のひとつだがHP作者のイラストが笑いをさそう...
