漫画

Keywords: 漫画, 1862年, 18世紀, 1970年代, 2001年, 2002年, 4コマ漫画, SF漫画, おたく

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漫画まんが)とは、コマ割り、フキダシ、書き文字(擬音)、動作線、集中線などの特有の記号的表現様式を特徴とし、文字を中心として情報を創作的に表現する様式の総称である。狭義には娯楽としての漫画作品を指すこともある。

目次

漫画の形式

定義

明確な定義は存在しないが、少なくともあるメディアが「漫画」と呼ばれるための十分条件は次の4つであると言ってよい。これらを満たすメディアが漫画と呼ばれることに違和感はないと思われる。

  1. 視覚情報をとして提示する(文章による説明ではない)。
  2. 絵は話の展開を動的に描写し、情報の本質部分を占める(挿絵とは異なる)。
  3. 聴覚情報は、人物のセリフは文字として、音は擬音として表現される。ただし、音楽は擬音ではなく絵やコマの行間のようなもので表現される場合が多い。
  4. コマフキダシなど独特の形式に沿っている。

漫画では、情報伝達に占める絵の重要性がきわめて大きく、情景や人物の動作などはその絵を提示することで表現される。

一般に「漫画的な絵」という表現があるように、簡略化誇張は漫画の重要な特徴であるが、写実的な絵によって漫画を描くことも(現状では見られないにせよ)不可能ではない。したがって簡略化と誇張は漫画の定義には含まれないと思われる。

本記事においては漫画と表記されているが、マンガまんがと表記される場合、これらの表記は意図的に用いられている場合もある。個々の評論家研究者によって定義は異なるが、漫画は一コマ漫画のような風刺的なもの、マンガはストーリーをともなうもの、といった区別が見られる場合がある。

漫画と他のメディアの比較
メディア 視覚情報の表現 聴覚情報の表現 画像の連続性
漫画 絵を提示 声は文字化
音は擬音
動的
絵本 絵の提示と文章での説明 声は文字化
音は文章表現か擬音
静的・挿絵的
小説 文章のみで説明 声は文字化
音は文章表現
なし
映画・アニメ 映像を直接提示 声も音も直接提示 動的・実時間的
絵物語 文章で説明 声は文字化
音は文章表現か擬音
静的・挿絵的
紙芝居 絵を提示 声は読み手の発声
音は読み手の発声による文章表現か擬音
静的・挿絵的
絵画 絵を提示 なし 静的

表現の形式と手法

一般的な漫画の表現形式と手法を以下に挙げる。(未完。言葉だけで説明するのは難しいので、それぞれの例を画像で示すことを考えてます)

漫画の特徴

小説など他のメディアと比べた際の漫画の特色として、次のようなものが挙げられる。


また、特に日本の漫画の特徴としては、次のようなものがある。

歴史

用語の起源

「漫画」という語の起源は定かではないが、中国語の「漫筆」からという説と、「漫画(まんかく)」という名のヘラサギの一種である鳥の名から「種々の事物を漁る」意になったという説がある。いずれも元は文章に対しての用語であり、それが絵の意味に転じたとされる。

『北斎漫画』における「漫画」という語には「戯画的な絵」「絵による随筆」という意味が強かった。明治になり、今泉一瓢(いっぴょう)によって caricature の訳語として「漫画」をあてたのが現代に通じる呼び名の始まりである。

漫画という単語は中国にも逆輸出され、また manga のつづりで英語圏でも通じる日本語の一つになった。海外では漫画を「グラフィック・ノヴェル」と捉える人もいるようだが、ローマ字でMANGAと表記し、日本のコミックとして理解されている。

日本の漫画の歴史

滑稽な絵という意味での日本最古の漫画は、平安時代に鳥羽僧正が著したとされる『鳥獣人物戯画(鳥獣戯画)』の一部であると言われる。

他にも絵巻物には漫画的な表現がみられる。『福富草子』という主人公が屁芸で成功する話では、噴出しの先祖とも言うべき、直接台詞が人物の横に書かれていたり、『信貴山縁起絵巻』では一枚絵で場面転換をしており、絵巻物の文化自体が現代の漫画に繋がる要素を含んでいる。

その後18世紀初頭には商品としての戯画が流通するようになり、19世紀には戯画的な浮世絵も生まれた。このことの背景には印刷技術の発達と町人文化の興隆がある。

ヨーロッパにも影響を与えた葛飾北斎の『北斎漫画』は特に有名である。この中には鼻息を表す線が描かれるなど、現代で言う「漫符」の古い形が既に見られる。だがこれ自体は葛飾派の弟子達の絵手本として描かれた物の為、江戸の漫画というのには誤解がある。

また、歌川広重、幕末の歌川国芳ら多くの浮世絵師たちが戯画を描いた。それらの戯画の中に風刺的なものがあるが、その絵を役人に誉められて、喜んだという話もあり、本格的な風刺ではなくあくまで娯楽の部分が強い。

絵に文が添えられた滑稽な読み物としては、江戸時代草双紙の内「黄表紙」と呼ばれたものがある。例えば『金々先生栄花夢』には夢を見るシーンでいわゆる「フキダシ」が使われるなど、現代の漫画に通じる技法が既にあった。

それだけでなく、十返舎一九は当初一人で絵と話を作っていたが、次第に原作者に専念するなど、現代漫画における原作者と作画家においての関係に近いものがある。

当時の漫画は鳥羽僧正の名にちなんで「鳥羽絵」(主に手足の細長いデフォルメされた人物を描く)、または「大津絵」「狂画」などと呼ばれており、それらの呼称は近代に入っても引き続き使われた。

江戸時代末期の1862年には、日本初の外字雑誌にして漫画雑誌の『ジャパン・パンチ』がイギリス人チャールズ・ワーグマンによって横浜居留地で発行された。彫師・摺師は日本人で、和紙に印刷された和綴じの本であった。イギリスでの風刺漫画雑誌「Punch」が語源であるという別の説もあるが、どちらにしろこれにより「ポンチ絵」という風刺または寓話的漫画を意味する語が生まれた。現代では漫画一般をさす語ともなっている。1874年には河鍋暁斎と仮名垣魯文がこれを参考に『絵新聞日本地』という雑誌を刊行。後に続き『寄笑新聞』が、さらに1877年には明治時代を代表する漫画誌『団団珍聞(まるまるちんぶん)』が生まれた。

ただ、西洋から入ってきた漫画文化は風刺の精神を含んだものに対し、日本の場合は純粋に娯楽の意味が強い。

やがて『のらくろ』のようなプリミティブな漫画が子供向きに描かれるようになる。しかし少なくとも、現在のような漫画の形式が固まったのは戦後の手塚治虫の功績が大きい。

外国の漫画の歴史

(要加筆)

評論

漫画作品自体の発展に比べ、評論は比較的未発達の分野である。日本でも1970年代頃から梶井純、石子順造、鶴見俊輔らによって徐々に漫画を評論の対象とすることが行われ始め、一時はブームの観さえあったが、専門の評論家や批評の場も少なく、文学音楽映画に比べると大きく見劣りし、評論の手法も確立されているとは言い難い。石子順や夏目房之介、村上知彦、呉智英長谷邦夫ら数名の活動の他に、サブカルチャー畑の研究者や実作者によって批評が行われることもある。その一つの背景として、これまで読み捨て状態にされてきたため、データベースの不備が著しく、作品を目にすること自体に困難が伴う場合が少なくないという状況がある。日本マンガ学会は2001年に設立され、現在データベースの整備など、評論の土台を固める作業に取り組んでいる。

漫画の分類

漫画に限らず、物事をすべての人が納得するような仕方で分類することは、事実上不可能である。しかし、多くの人が納得するような一般的な漫画の分類は可能であろう。ここでは、できるだけ多くの人が納得できるように、様々な観点から漫画を分類する。

対象読者による分類

作品の主な対象となる読者の年齢や性別という観点では、漫画は次のように分類されることが多い。

このような分類は、あくまで一般的と思われる便宜上の分類に過ぎない。例えば青年漫画を女性が読むこともあるし、少年漫画を大人が読むこともある。

題材による分類

作品の題材という観点では、次のように分類することができる。 映画や小説に見られるような題材は、すべて漫画の題材にもなりうると言える。

森羅万象どのようなものでも漫画の題材とすることは可能であるから、このような分類に意味があるかは疑問である。また、上に挙げた分類のうち複数にまたがるような漫画も当然ながら存在する。しかし、漠然としてはいるものの一般的にこのような分類ができるということに異論はないだろう。

表現形式による分類

外見上の表現形式による分類は比較的明快である。いくつのコマをセットとして話題を展開するかによって、多くの漫画は次のように分類される。

作品がいくつの「話」で構成されるかによって分類することもできる。

漫画の画材

紙と鉛筆さえあれば漫画を描くことは可能であるが、一般的に読まれるものは様々な画材を用いて描かれている。最近ではパソコンが用いられるために物理的な原稿が存在しない場合もある。

漫画賞

漫画を対象とした賞は、文学を対象とした文学賞に比較すると驚く程少数である。

用語

関連項目

外部リンク

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