新聞

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新聞(しんぶん)とは、国内外の事件事故や、国内外の政治経済などの動向などのニュースを報じるためのメディアの一種で、記事文章や写真、図面などが印刷され、折りたたまれただけで、製本されていないものをいう。

新聞を制作・発行する企業は新聞社と呼ばれ、新聞社の事業としては、新聞の発行のみならず、雑誌書籍出版事業、各種イベントの主催(例・朝日新聞または毎日新聞と高野連による高校野球大会,読売新聞による箱根駅伝)といった文化事業も行っていることが多い。

目次

日本の新聞

大きく分けて、広い分野を扱う一般紙と、スポーツや株式、産業など、特定の分野を重点に扱う専門紙に大別される。

歴史

江戸時代後期の幕末には、手書きの回覧文章を「新聞」と称するケースがあった。1861年には日本発の新聞として官板バタビア新聞が刊行される。

明治には、68年には小冊子形態の新聞が刊行され、佐幕色の中外新聞、江湖新聞(68年創刊)が、70年には日刊紙である横浜毎日新聞が創刊される。72年には東京日日新聞、郵便報知新聞などがそれぞれ創刊。それまでの御用新聞から74年に民選議院設立建白書の提出などを契機として民権派の勢力が強くなり、明治政府は75年には新聞紙条例、讒謗律が制定される。

74年に読売新聞、79年に朝日新聞が創刊。94年の日清戦争、1904年からの日露戦争などの戦時報道を経て、従来の論説中心から報道取材が行われるようになる。1909年には新聞紙条例を経た新聞紙法が制定される。

第二次世界大戦太平洋戦争中は政府情報局の制約により統制下に置かれ、戦後も占領中は報道に検閲を受けた。

印刷の変遷

日本に於ける新聞の歴史は紙などが庶民に普及し出した江戸時代に見る事が出来る。有名な物では、瓦版と呼ばれるもので、亙に文字を彫り込み、凹版印刷の要領で多量に印刷し、作る物である。

明治期になるとヨーロッパなどから活字印刷技術が導入され、凸版印刷が主流になる。


昭和中期に入ると鉛板に活字を彫り、1枚の板状の凸版印刷となる。

昭和後期から平成期にになると、印刷にコピー機の原理が加わる。 レーザー光を使用したフィルムプリンタの登場により、新聞紙面大のフィルムに文字を焼き付け、現像。ネガであるため白抜きの文字になる。以下は、液体コピー機の原理と同じである。作成したフィルムををフィルタとして大型の感光ドラムに照射し、感光ドラムまたは感光フィルム(以下感光体)の表面電位を変化させ、感光体に文字を電位変化という形で作成する。次に液体トナーと呼ばれるインク物質を感光体に触れさせ、電位変化のあった感光体の文字部分にインクを付着させる。次に紙と触れさせ転写を行う。カラー印刷を行う場合は、4色の色別に印刷機が組み合わされる。

一般紙

一般紙には、大手の全国紙と、一つの県単位で発行される、地域密着の地方紙、隣接する県も対象にしたブロック紙がある。販売方法としては、各地域の新聞販売店からの宅配による月極め販売と、鉄道駅売店、コンビニエンスストアなどでの一部ごとの販売が行われ、朝刊と夕刊が発行される場合が多い。一般に朝・夕刊の1日2回発行する新聞を「セット版」、どちらかのみ(全国紙、一部地方紙など一般には朝刊のみを指す)を発行するものを「統合版」という。ただ、近年は朝刊だけを購読する家庭が増えてきており(「セット割れ」)、産経新聞(東京本社)のように夕刊を廃止した社もある。

全国紙では、欧米などの主要な国に紙面が伝送されて、現地で国際版が印刷されており、一部主要都市の書店やホテルなどで販売されている。

地方新聞の題字(1面)は、その地域の名産品、気候、文化、観光名所などをデザインにあしらったものもある。

内容としては政治経済社会的なニュースだけでなく、テレビ・ラジオの番組表(通称ラテ欄)、天気予報、読者投稿欄や囲碁将棋欄などの家庭一般向け記事が掲載される。自社の論説委員が書いた社説を掲載して、その新聞社の見解や意見を社会に示すこともある。また一面の下部にコラムが掲載され、社会常識の問題として入学試験に引用されたりする。

一般紙については宅配制度などによって新聞普及率が高く、元々市場が飽和状態にあるために購読契約の獲得競争が激しく、テレビラジオ電車内や駅構内など各種メディアへの広告コマーシャル)や、新聞社が通話料を負担するフリーダイヤルによる購読申し込み窓口の設置、新聞販売店、外部の組織(拡張団)に委託した「拡張員」と呼ばれるセールスマンによる訪問販売などにより、営業活動を行っている。

実際の販売現場では新聞が再販制度の保護下にあるため、企業間の競争原理が歪んだ非価格競争に転化し、野球観戦チケットや洗剤などの提供を行い、場合によっては景品表示法に反する違法な勧誘を生むような構造的問題が潜んでいる。実際、「拡張員」による営業活動については、時間を問わず戸別訪問をして、執拗に契約を迫る行為などのトラブルが発生することが多く、各地の消費者センター国民生活センターに多くの苦情が寄せられている。また、「拡張員」が勧誘先で脅迫行為や暴力沙汰を起こし、警察逮捕される事例も生じるなど、社会問題化しており、このような紙面と販売現場の乖離を「インテリが作ってヤクザが売る」と形容されることもある。

現在、身分証を交付される「新聞セールスマン」の制度が存在するが、かかる諸問題の解決には至っていない。

結局、この問題は宅配制度と表裏一体をなしており、制度が存続する限り絶えることはないと思われる。(新聞社としては新聞が売れれば良いとするならば、駅の売店やコンビニ等で一見代替可能に思われるが、押し紙による販売部数水増しなどの問題があり現実的には不可能である。→新聞販売店の項を参照)

スポーツ紙、夕刊紙

夕刊紙と呼ばれる新聞は、主に退勤時のサラリーマンなどに向けて、夕刊のみ売店やコンビニエンスストアなどで販売されるもので、野球などのスポーツや芸能(テレビ・ラジオ・タレントマスメディアの情報)、歓楽街の情報などに紙面スペースが割かれ、一般紙よりも娯楽性の強い紙面内容となっている。一般紙の半分のサイズであるタブロイド判のものが多い。また、一般に「夕刊紙」と認知されているものであっても、狭義の「新聞」には分類されず、「夕刊」(雑誌扱い)の場合もある。この場合、新聞社の組織する記者クラブには加盟できない。新聞の性格上、女性を意識した紙面づくりにはなっていない。また、スポーツ記事も主力購買層のサラリーマンが好むとされる野球ゴルフ競馬の記事は充実しているが、サッカーのそれは冷たい扱いになっていることが多い。
夕刊紙においては、売店等でよく目立つ煽動的な見出しに重きが置かれており、記事の信憑性等はほぼ軽視されている。「東京スポーツ」はその事が「東スポは日付以外は合ってない」「日付以外は全て誤報」などとして、逆に熱烈な読者を獲得するに至った(プロレス記事に強い事情もあった)。
夕刊の項も参照)

スポーツ紙スポーツ新聞)も、基本的に朝刊のみであること以外、内容的には夕刊紙とほぼ同一である。(デイリースポーツ・東京、スポーツニッポン・大阪のみ夕刊もある)ただ、新聞店からの月極め宅配があり(宅配版は歓楽街の情報ページなどのアダルト記事がテレビ欄に差し変わる)、タブロイド判ではなく、一般紙と同じ紙面サイズ(ブランケット判)であることが夕刊紙と異なる。多くが全国紙の傘下、もしくは資本関係下にある。サンケイスポーツと夕刊フジのみ、産経新聞の直轄である。スポーツ紙についてはスポーツ新聞の項も参照の事。

特定分野の専門紙

特定分野を対象とする専門紙には、特定分野についての動向の報道に重点を置いた「株式新聞」「産業新聞」(発行は、ほぼ週末を除く平日)や、更に限定された業界向けに業務上必要な情報提供を行う「業界新聞」がある(発行は週1~2回から、月1~2回刊の場合が多い)。

競馬競輪競艇などギャンブルの開催に合わせて、専門情報を提供する俗に言う「競馬新聞」などもこれにあたる。

新聞が社会に与える影響

日本は新聞が最も読まれている国のひとつである。その結果、世論の形成に新聞が大きな影響を及ぼすことが多い、といわれる。

全国紙などでは配達される地域によって印刷される時間が異なるため、突発的な出来事、特ダネもしくは続報などが入った場合、同じ日によっても違う内容になる場合がある。このため、特別に大きな出来事が発生した場合には、速報のため「号外」を発行して、新聞社に近い繁華街や駅前などの街頭で配ることがあるが、多様なメディアの発達した近年では、新聞に速報性がに期待されることは少なくなったため、専らPR活動の一環として都市部のみで行われている。

全国紙・地方紙を問わず、日本の新聞社は各種団体、公的機関ごとに「記者クラブ」という組織を作る慣習がある。新聞社は記者クラブ制度によって、それらのニュースソースを独占的に囲い込み、構成員以外の情報へのアクセスを排除することから、社会の公器として国民の「知る権利」の代弁者を自認する新聞社自身が、国民の「知る権利」を阻害しているのではないか、と批判されることがある。

さらに、ニュースソースの側からは適時「エサ」を与えることで「記者クラブ」を飼いならすことが可能になり、情報を自らの都合の良いようにコントロールする余地が生まれるとの指摘もある。実際、「発表モノ」と呼ばれる記事は「○日○時○分より公表可」という条件の下にあらかじめ発表以前から記者クラブ加盟各社に手渡されていることが多い。「発表モノ」に頼る記者はニュースソースとの馴れ合い関係を生じやすく、真に社会が必要とする情報を掘り起こす力を失い、独自性のない横並びの記事を生む温床となってゆく。

日本の新聞が各社とも取材対象との緊張関係をあまり持たず、ほとんど変わらない記事を掲載しているのは、良かれ悪しかれ「記者クラブ」制度に負う所が大きい。近年の鎌倉市、長野県による記者クラブ改革はこのような閉鎖的状況に一石を投じた。

4コマ漫画

日本では、社会面の隅に4コマ漫画を掲載するのが慣例になっている。地方紙では、同じ作品を何紙かで共有している場合もある。時事ネタを中心とした作品が多く、『サザエさん』『まっぴら君』『サンワリ君』など、当時の世相を知る上で重要な作品も多く輩出されている。

主要紙の4コマ漫画の系譜

日本における新聞社一覧

全国一般紙

ブロック紙

地方紙

北海道

東北

関東

甲信越

東海

北陸

近畿

中国

四国

九州・沖縄

スポーツ紙

夕刊紙

英字新聞

特定分野専門紙

スポーツ紙はその項を参照

政党宗教機関紙

点字新聞

新聞社製作(取材協力含む)のTVニュース

日本国外の新聞

ロシア連邦

大韓民国

朝鮮民主主義人民共和国

台湾

中華人民共和国

タイ王国

シンガポール

エジプト

フランス

ドイツ

イタリア

イギリス

アメリカ合衆国

オーストラリア

参考

和文通話表で、「」を送る際に「新聞のシ」という。

関連項目

外部リンク

新聞輪転機メーカー

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