宇宙人

Keywords: 宇宙人, 1938年, H・G・ウェルズ, UFO, アメリカ合衆国, エイリアン, エンリコ・フェルミ, オーパーツ, グレイ (宇宙人), サイエンス・フィクション

宇宙人うちゅうじん)とは、地球外生命のうち知性を持つものの総称。エイリアン(alien)、異星人と呼ばれることも多い。

SFの世界では非常にありふれた題材だが、現実には未だその存在は確認されていない。過去には太陽系内に生息していると考えられたこともあり、その証拠と目された発見などもあった。しかし研究や調査が進んだ結果、そのようなことはまずあり得ないと考えられるようになった。

とは言えそれはあくまでも太陽系内に限ってのことである。太陽系の属する銀河系には約2千億の恒星があるとされ、さらにこの宇宙には銀河系のような島宇宙が1千億以上あると言われている。従って、太陽系以外の恒星系が多数存在することはまず間違いのないことであり、その中に地球同様に生命が発生した惑星が存在している可能性は十分にある。よって、人類とは別な知的生命体の存在は宇宙全体のことを考えれば十分にあり得ることと考えられており、探査計画が実際に行われて来ている。

なお、下記の新宗教ラエリアン・ムーブメントの教祖のように「宇宙人と接触した」という主張や、遮光器土偶や古代の洞窟画に描かれた奇怪な人物像、或いはいわゆるオーパーツなどが証拠であるとして宇宙人は既に地球を訪れているとする説なども見られるが、これらはまだ実証されていない。

フェルミのパラドックス

はたしてこの宇宙に知的生命は存在するか―という疑問をめぐっては、物理学者エンリコ・フェルミによる「フェルミのパラドックス」がよく知られている。これは、要するに「もし恒星間航行を可能とする宇宙人がいるなら、なぜこの地球にやって来ないのか?」というものである。

より詳しく述べると、もしも恒星間宇宙を超える技術を持つ高度な宇宙文明があったとしたら、自己増殖マシンによる宇宙探査や植民などによって宇宙全域に足跡を記すことも可能なはずで、当然地球にも来訪している筈であり、どこかに彼らの存在の痕跡が残っているべきである。しかるに、地球上には外宇宙から来た知的生命体の証拠は一切見つかっていない。フェルミによれば、「宇宙人がいる? ではどこにいるのか?」とのことである。

こうしたフェルミの疑問は、宇宙に発生した知的生命は必ず拡張主義を取り、全宇宙への植民計画を推進するということを前提に据えているため、反論もいくつか出ている。例えば、「穏健で引っ込み思案な知的生命もいるかもしれない」「そうした計画が実際になされているとしても、光速の壁に突き当たってまだ地球には達していないのであろう」などといったものである。

なお、宇宙人が既に来訪しているとする人々は「あまりに地球人と異星人の文明のレベルが違いすぎるため、異星人と接触した結果地球上に起きる宗教的、経済的、政治的混乱を避けるために敢えて目立った接触を行わない」という説を唱えている。

各種の異星人

また、1938年のアメリカではH・G・ウェルズサイエンス・フィクションに基づいたラジオドラマで火星人の襲来やアメリカ軍との交戦の模様などをあたかも現実のニュース風に放送したところ、それを現実の報道と勘違いした人々がパニックを起こすという事件も起こった。

また、「疑似科学」「似非科学」と見られている諸説の中には、宇宙人の存在にまつわるものが数多く存在する。アメリカネバダ州の軍用地「エリア-51(w:Area_51)」には墜落した異星人の宇宙船UFO)が格納されており、宇宙人とのコンタクトがあったが政府はそれを軍事機密にしている、とする説は比較的広く知られている。

また、頭が大きく、フットボール型の目をした灰色の小さな人間型の「エイリアン」(このような形態の宇宙人のことを多くの自称宇宙人研究家は「グレイ」と呼んでいる)と遭遇した、あるいはそうした存在によって誘拐されたとする体験談(アブダクションと呼ばれる)や目撃談もよく知られている。

新宗教ラエリアン・ムーブメント」のように、その教えの一部が高度に知的な宇宙人からの啓示(とされているもの)によって成り立っているものもある。

関連項目

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