大学

Keywords: 大学, 1209年, 12世紀, 1636年, 1749年, 1960年代, 1世紀, 20世紀, 258年, AO入試

大学だいがく)とは、

  1. 日本を含む多くの国における最高学府。日本では学校教育法第1条に定義された学校の一つ。本稿で詳述。
  2. 四書と呼ばれる儒教の経典の一つ。
  3. 日本朝廷の部署のひとつで、式部省に属していた官僚養成機関大学寮 (律令)のこと(当時の大学組織相当としては他に陰陽寮典薬寮、雅楽寮も有った)。
  4. (3)に所属する官職名「大学助」「大学允」。人名として名乗られることもあった。(堀口大学、浅野大学長広 等)
  5. 中国の時代(紀元前124年)より設立された官僚養成学校。「太學」と呼ばれた。

大学(だいがく、University)は教育機関の一つで、日本を含む多くの国で最高学府と位置付けられている。

目次

大学の歴史

紀元前7世紀インドのTakshilaにて大学が設立されており、世界中から60の分野を1万人以上が学習に訪れた。

古代ギリシャ紀元前387年哲学者プラトンが開設した「アカデメイア(Akademeia)」が大学の前身とも言われている。

古代中国では後漢時代の258年南京太學が設立されている。

1世紀頃にはエジプトカイロに、アルアザール大学が開設され、同校は現在世界最古の大学として誇っている。

12世紀頃にはヨーロッパ最古の大学としてイタリアボローニャ大学が開設され、英国オックスフォード大学ケンブリッジ大学1209年に同大学より分離して誕生)、フランスパリ大学と開設されていった。

米国では1636年ハーバード大学(最初はHarvard Collegeとして)が1749年にはペンシルバニア大学(University of Pennsylvania)が誕生する。

20世紀になってから世界各国で多くの大学が誕生してくるようになる。

日本の大学教育

大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的としている。 換言すれば、大学教育の目的は、専門的な分野の勉強や研究を行い、研究者や専門的知識を備えた社会人を育成することである。この目的に照らして、大学の内部は専門分野毎に、学部学科に分かれており、それぞれに教員と学生が所属する。大学院重点化大学では、教員は学部には属さず大学院の研究科の所属になる。大学院の研究科に代えて、教員の所属(研究部)と学生の所属(教育部)を分けている大学もある(研究部・教育部制度参照)。短期大学も大学の一つとされている。また、準大学として大学校も存在する。 

尤も、(西)ヨーロッパ人が観念するところの厳密な意味での大学は、アジアには存在しない。

入学資格

日本においては主に高等学校修了者および大学入学資格検定合格者に入学試験を課し合格した者が入学できる。なお、一部の学部・学科においては準学士の称号取得者に対して、2年次もしくは3年次の編入学が認められている。通信制大学では試験をしない場合も多い。詳しくは大学受験を参照。

教育課程

修業年限は4年で、また8年を超えて在籍することができない大学が多い。ただし、医学、歯学、臨床薬学、獣医学などの修業年限は6年で、この場合最長12年まで在籍できることが多い。

多くの大学では単位制を導入しており、進級、卒業する為には規定の単位の取得が必要である。単位は主に規定の点数を下回った場合には認められない。規定の単位には文系では卒業論文理系では卒業研究が含まれることが多い。なお、医学部歯学部獣医学部薬学部法学部については、国家試験合格が事実上の資格審査であるとして卒業論文を課さない大学も多い。また、芸術学部建築学科などでは専攻により卒業論文に代えて卒業制作、音楽学部では卒業演奏に置き換えられていることもある。

大学を卒業すると学士学位が授与される。卒業率は92%程度となっている。中退者の理由の内訳は明らかにされていないが、学業不振の割合が多いといわれている。

なお、大学には卒業者のための継続教育の場として大学院を設けているところが多い。また、学部を設置しない大学院のみの大学院大学がある。

学生生活

日本の学士課程はゆとり教育であるところが多く、学生部活動サークル活動に積極的に参加したり、アルバイトで得た資金を元に海外旅行に出かけたり、一部の大学ではボランティア活動等の社会奉仕に関わった日数を換算して単位として認めている大学も存在し、さまざまな経験をすることが奨励されている。

一部の学部や学科では受講必須科目数が多く、単位取得や進級・卒業が非常に厳しい大学も存在する。そのような大学では標準期間である4年間で卒業できる学生数が5割を下回る場合もあるため、自宅または下宿と大学を往復する学生もいる。また、在学中に取得可能な司法試験などの国家資格を得るために専門学校等に並行して通う学生もいる。

多くの大学では学生自治会生活協同組合などが設けられ相互扶助を行なっている。

1960年代の一時期、学生運動が吹き荒れ大学紛争が多発した時期もあったが、現在では非常に落ち着いている。

教員

大学には教員として教授助教授助手を必ず置かなければならず、必要に応じて講師を置くことができる。初等教育中等教育などのような教員免許状は存在しない。多くの教員が、修士博士の学位を持っている。

教員組織は学校教育法(昭和22年法律第26号)の第59条の規定に基づいて、どの大学にも重要な事項を審議するために教授会が置かれる。教授会は学部や研究科毎に置かれることが多い。また、学問毎に更に細かい組織が主に学部の学科や大学院の研究科の専攻に置かれている。伝統的に講座制と学科目制がある。講座制は教員が階級関係であり、学科目制は緩やかな連合関係である。

世界の大学教育

アメリカ合衆国

アメリカ合衆国の大学は、公立(州立)大学と私立大学に分かれており、アイヴィー・リーグなどの名門私立大学の人気が高い。無試験の大学と難しい試験がある大学が混在している。「アメリカ合衆国の教育」も参照。

ドイツ連邦共和国

ドイツ連邦共和国の国立大学は、以前は授業料が無料であり、入学も順番待ちによって行われていた。学士課程の段階から学問と技術を学ぶ気風が高く、2年間ほど在学した後に退学する人も多かったといわれていた。21世紀に入る前後で改革が行われ、国立大学の授業料が有償化された。また、私立大学の数は少ない。

大韓民国

韓国の大学はシステム的には日本とほぼ同一である。詳しくは「大韓民国の教育」を参照。なお、韓国の各大学については大韓民国の大学一覧を参照せよ。

関連項目

Modèle:Wikipedia:ウィキポータル 教育/学校

前段階の学校 現学校 次段階の学校
大学
通常課程: 4年制
18歳以上~4年間
大学
: 6年制
18歳以上~6年間
同段階の学校
  • (15歳以上~5年間対象) 高等専門学校 - 前段階3年 + 1~2年次に相当
  • (18歳以上~2年間または3年間対象) 短期大学 - 1~2年次に相当
  • (18歳以上~不定期間対象) 中等教育の諸学校の専攻科注2 - 1年次~不定に相当
  • (18歳以上~不定期間対象) 専修学校専門課程 - 1年次~不定に相当
  • (20歳以上~不定期間対象) 2年制短期大学専攻科 - 3年次~不定に相当
  • (20歳以上~不定期間対象) 高等専門学校の専攻科 - 3年次~不定に相当
  • (21歳以上~不定期間対象) 3年制短期大学の専攻科 - 4年次~不定に相当

以下は、医学歯学獣医学薬学課程のみ

注1: 医学歯学獣医学薬学の課程。
注2: 高等専門学校の専攻科は含まない。
注3: 医学、歯学、獣医学、薬学以外の課程。

外部リンク

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