剣道
Keywords: 剣道, 1895年, 1905年, 1911年, 1912年, 1920年, 1945年, 1952年, 1953年, 1970年
剣道(けんどう)とは武術である剣術の竹刀稽古を競技化したもので、人格完成を目的とする修行である。
呼称は、「柔術」に対する講道館の「柔道」を参考に、明治32年に武術再興のため設立した大日本武徳会が江戸時代の剣術撃剣という名称を大正8年ごろ改めたのが記録に残っており、そのころ成立したものらしい。
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関連団体
国内は2団体、世界には1団体である。
- 全日本剣道連盟
- 国際剣道連盟
- 日本剣道協会(試合は組み打ちを含む戦前の方式)
試合形式(全日本剣道連盟)
剣道の試合は常に1対1で戦う。これは団体戦の場合も同じである。
選手は試合場に入り二歩進んでお互いに礼をし、三歩進んで蹲踞したあと立って審判の「始め!」の声がかかってから勝敗が決するか規定の試合時間が経つまでお互いに技を出し合う。勝敗は技が三本勝負の場合二本、一本勝負の場合一本、先に認められた方を勝ちとする。(日本剣道連盟の規則では試合時間は5分、勝負本数は三本となっている。ただし、学生は4分である。)
試合場
板張りの床に境界を含め1辺9mか11mの正方形ないし長方形の試合場を作り、ここで試合をする。境界は普通、白のラインテープを貼って分ける。
技
全ての技は、竹刀で防具の決められた箇所を打つものである。
- 小手を打つ技: 小手打ち、引き小手打ち
- 面を打つ技: 面打ち、引き面打ち、小手面打ち
- 面の喉当てを突く技: 突き
- 胴の胸当てを突く技: 胸突き(以前は相手が上段の構えを取っている時のみ一本になったが、現在では認められない)
- 胴の右側を打つ技: 胴打ち、引き胴打ち
- 胴の左側を打つ技: 逆胴打ち
これに、技を出す直前までの流れから「相(あい)~」「抜き~」「返し~」「払い~」「すり上げ~」などの接頭辞が付く場合もある。
一本
一本とは日本剣道連盟によれば、
充実した気勢、適正な姿勢を持って、竹刀の打突部(弦の反対側の物打ちを中心とした刃部)で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるもの
である。審判はこれに該当しているかどうかを判断して旗を挙げる。
反則
反則を一試合中に二回すると対戦相手の一本になる。
- 選手が場外に出た場合
- 選手が竹刀を落とした場合
- 着装が乱れている場合
- 面紐が40cm以上あった場合
- 柄より上を勝手に触った場合
審判
3人の審判が紅白の旗を持ち、一本取ったと思われる方の旗を挙げることになっている。2人以上の旗が挙がった場合、その選手は一本を取ったことになる。
また、審判は次のどれかの場合、「止め!」と言って試合を中断させることができる。
選手の服装
剣道着、袴を着用する。試合、稽古を行う際は原則的に防具として垂れ、胴、面、小手の剣道具を着用する。面を着用する際には、頭に手拭い(面手拭い、面タオル)を巻き付けるのが一般的。
歴史
明治
- 明治28年(1895年) 日清戦争
- 明治28年(1895年)4月17日、大日本武徳会が創立され、剣術のみならず各種の伝統武術の振興がなされた。
- 明治38年(1905年)8月、大日本武徳会、京都に武術教員養成所を設置
- 明治44年(1911年)、武術教員養成所を武術専門学校と改称
- 旧制中学校で撃剣を正課として採用可能となった。
- 明治45年(1912年)1月23日、武術専門学校認可(大正8年に武道専門学校と改称)
剣道の誕生(大正~昭和(敗戦まで))
1920年(大正8年)大日本武徳会は剣術を「剣道」と名称を改めた。
以後、敗戦に至るまで剣道は国民的に浸透し隆盛した。全国大会、天覧試合(天皇が観戦する大会)も3回行われ多くの集客があった。
- 昭和4年5月、第一回剣道天覧試合(優勝、指定・持田、府県・横山)
- 昭和9年5月、第二回剣道天覧試合(優勝、指定・山本、府県・野間)
- 昭和15年6月、皇紀2600年剣道天覧試合(優勝、指定・増田、府県・望月)
日本が大日本帝国として欧米列強に力で対抗しようと国民皆兵を進めてゆく時、古来の剣術の習得を簡便にしたものとしての剣道が旧士族の武士ではない旧制中学生に習得され広まったことは、国民の精神に影響を与えた。
一方で、剣道の戦闘方法に精神美を求め至上の価値を置く「復興された武士道」思想は、日本人が近代戦を本質的に理解することを妨げた。これは第二次世界大戦時においての万歳突撃、玉砕等に見られる幾つかの悲劇を招いた遠因ともなった。
現代(第二次世界大戦後)
- 昭和20年(1945年)11月6日、連合国軍最高司令官総司令部が学校の剣道を禁止した(GHQ武道禁止策)。
- 昭和21年~昭和22年、大日本武徳会解散、関係者の公職追放1,300余名。
- 昭和27年(1952年) 占領終了により剣道禁令の解除、10月14日全日本剣道連盟が結成される。
- 昭和28年(1953年) 第一回全日本剣道選手権開催。
2003年7月現在、国際剣道連盟 (International Kendo Federation, IKF) には44ヶ国が加盟している。国際剣道連盟が1970年に設立されてから、三年ごとに世界剣道選手権大会が開催されている。これとは別に、日本剣道協会がある。
段級位制
六級~一級までの級、初段、弐段、参段、四段、五段、六段、七段、八段までの段位、および錬士、教士、範士の称号がある。最高位は範士八段である。
段位は「剣道の技術的力量(精神的要素を含む)」、称号は「これに加える指導力や、識見などを備えた剣道人としての完成度」を示すものとして、審査を経て授与される。
また、各級・段位は年齢制限及び各種条件がある。以下はその目安である。
| 級・段位 | 受審条件 | 年齢制限 |
|---|---|---|
| 六級 | ||
| 五級 | ||
| 四級 | ||
| 三級 | ||
| 二級 | ||
| 一級 | 中学1年以上 | |
| 初段 | 一級受有 | 中学2年以上 |
| 弐段 | 初段受有後1年以上修業 | |
| 参段 | 二段受有後2年以上修業 | |
| 四段 | 三段受有後3年以上修業 | |
| 五段 | 四段受有後4年以上修業 | |
| 六段 | 五段受有後5年以上修業 | |
| 七段 | 六段受有後6年以上修業 | |
| 八段 | 七段受有後10年以上修業 | 46歳以上 |
「剣道称号・段位審査規則」 平成16年3月18日一部改正・平成16年4月1日施行 全日本剣道連盟
コムド問題
現在、韓国の剣道(コムド)関係者の中に、日本の剣道は朝鮮半島を起源とする、という説がある。少なくとも近代剣道に関しては誤った説と言うべきものだが、全日本剣道連盟ではこれに対して敢えて反論を行ってこなかった。しかしこの説がインターネットなどを通じて流布するようになり、一定の支持者を得るにいたって、剣道の起源に関する見解をネット上で発表するという事態が起こっている。
類似した問題として、日本刀は韓国起源と主張する韓国刀問題がおこっている。
外部リンク
- 全日本剣道連盟
- 国際剣道連盟
- 日本剣道協会
- 剣道の起源は韓国にあり!? コムドに関する記述
