一年戦争

Keywords: 一年戦争, V作戦, アニメ, アムロ・レイ, ア・バオア・クー, オデッサ, オーストラリア, ガルマ・ザビ, ガンダム (架空の兵器), ガンダムシリーズ

一年戦争(いちねんせんそう)は、アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズ作品中に登場する地球連邦ジオン公国の架空の戦争。ジオン公国が地球連邦政府に宣戦布告したことにより始まり、ジオン公国の敗北によって終結した。

目次

一年戦争開戦

一週間戦争

宇宙世紀0079年1月3日、ジオン公国地球連邦に対し突如宣戦を布告する。その直後、ジオン軍のモビルスーツ(以下「MS」)部隊は、各コロニー(サイド1、2、4)に対して急襲を掛け、その際にサイド2のコロニー1基を核パルスエンジンを利用し地球に降下させ、地球上に未曾有の被害をもたらすこととなった(ブリティッシュ作戦及びコロニー落とし)。この1月10日までに行われた戦いは特に一週間戦争と呼ばれ、全人類110億のうち30億もの人間が死亡したと言われる。

ブリティッシュ作戦

南アメリカ大陸のジャブローにある地球連邦軍総司令部は、天然の地下空洞を利用した難攻不落の大要塞であった。ジオン公国はこれを一気に壊滅させる方法としてコロニーをそこに落下させる事を決定。宇宙世紀0079年1月4日、サイド2の第8番コロニー「アイランド・イフィッシュ」を正規の軌道からずらし、地球へ落下させるコースへと移動させた。

目標はジャブローであったが、落下軌道をとるコロニーに対して連邦軍はティアンム艦隊による直接攻撃や地上からの核ミサイル攻撃等の妨害を行い、コロニーをアラビア半島上空で崩壊させジャブローへの直撃だけは阻止することに成功した。

1月10日、崩壊したコロニーは相次いで地球に落着。崩壊したコロニーの前部分はオーストラリアのシドニーに(アニメ冒頭で描かれているシーンはこの部分である)、残りの部分の3分の1は太平洋上、3分の2は北米大陸にそれぞれ落着することとなった。

これによってオーストラリア大陸の16%は消滅し、崩壊の際に発生した無数の破片は地球全土に降り注いだ。そして2次被害として衝撃波や津波、気象変動などが発生し、地球に対して長年にわたって多大な悪影響を及ぼし続けた。また、地球の自転速度すら速められたと言う。

ルウム戦役

先の一週間戦争では、ジャブローにダメージを与えるという最大の目標を果たせなかったため、ジオン軍はコロニーのジャブローへの落下を再度もくろみ、それまで攻撃をかけていなかったサイド5(ルウム)へ狙いを定める。連邦側はこの情報をキャッチし、1月15日、集結可能な艦艇をかき集めジオン軍に総力戦を挑んだ。

ジオン軍はサイド5第11番コロニーに対して核パルスエンジンを装着中であったが、その作業部隊を護衛するために貴重な戦力を振り分けなければならず、苦戦を強いられる。痺れを切らしたジオン軍は核パルスエンジンの装着を断念し、全部隊を連邦艦隊の攻撃に差し向ける事となる。

もともと宇宙戦艦はMSに対して有効な迎撃手段を持たず、連邦側が押されていく中、レビル将軍の乗艦する旗艦(マゼラン級戦艦「アナンケ」)が大破。レビル将軍は脱出の際、ジオンのMS部隊「黒い三連星の乗るザクIに捕獲され、捕虜となってしまう。

また、この戦いの際にジオン公国軍のシャア・アズナブル(当時中尉)が自身のパーソナルカラーである赤に塗装されたザクIIに搭乗し、5隻の戦艦を撃沈するという戦績を上げている。この功績により彼は二階級特進して少佐となった。それ以後、シャアは自機のパーソナルカラーから「赤い彗星」と呼ばれ、連邦軍に恐れられる事となる。

膠着状態

南極条約

緒戦の圧倒的な勝利を後ろ盾に、ジオン公国は地球連邦に休戦条約締結を持ちかける。その内容は事実上の降伏勧告に近いものであったが、地球連邦側にはこれ以上の抗戦を行うだけの戦力が残っておらず、この条約をのむしかないと思われた。しかし、レビル将軍がジオン本国からの脱出に成功し、条約締結のための会合が開かれていたそのときに全地球規模の演説を行い、連邦以上にジオン軍も疲弊していることを訴える。この演説を受け、会合に出席していた連邦首脳は徹底抗戦を決意。条約の内容は戦時条約に留まる結果となる。

地球侵攻作戦

ジオン公国の独立を認めさせることができず、長期戦になると判断したジオン軍は速やかに地球侵攻作戦を展開。第一次降下作戦にて天然資源の多いオデッサ周辺に降下し、占領。第二次降下作戦では北米に降下し、北米を占領。このとき、キャリフォルニアベースで捕らえたU型潜水艦数隻を改修してユーコンとし、ハワイ攻略作戦で多数が使用された。第三次降下作戦では、アジアに降下し、アジアの拠点の一つペキンを占領。さらに別の作戦でアフリカも手中に入れた2月から3月までの三度ほどの戦力降下をHLVによっておこない、地球の約三分の二がジオンに占領されたこととなった。


連邦・ジオン共にこれまでの作戦で疲弊しており、大きな衝突は起きず各地でゲリラ戦が発生するのみであったが、水面下ではジオン側はMSや陸上部隊・航空部隊の戦力増強、連邦側はV作戦のもと、RX計画(MSの開発)とビンソン計画(艦隊の再編)を発動させ、戦力の増強と一大反抗作戦のチャンスを狙っていた。

連邦軍の大反抗作戦(主にアニメで描かれた部分)

サイド7遭遇戦

9月18日、地球連邦唯一の宇宙基地であったルナツーに近いサイド7にて、極秘にテストを行っていた連邦の試作MS群がジオン軍のシャア・アズナブル少佐麾下のMS部隊に襲撃を受ける。この時偶然に稼動可能状態で待機させてあったMSガンダムに民間人の少年アムロ・レイが乗り込み、ザク2機を撃破。その後搭載MSの母艦であったホワイトベースはガンダム以下のMSとサイド7の避難民を載せ、正規の兵士を失った(残った兵士は訓練兵や下士官、民間人の協力者)状態でルナツーへ向かう。

ホワイトベース隊の活躍・オデッサ作戦

ホワイトベースは、その後ルナツーから地球へ、そして地球各地を転戦するが、先々で大戦果を上げる。アメリカ大陸にてザビ家の末子ガルマ・ザビを討ち取り、中央アジアではガルマの仇討ち部隊として追撃任務についた「青い巨星」ことランバ・ラルの率いる部隊を全滅させる。そしてオデッサでは黒い三連星が乗るMSを撃破した。

ジオンが占領していたオデッサでは、ホワイトベース隊が黒い三連星と対峙していた頃に連邦軍がオデッサ作戦を発動。航空機や陸上戦力を大量に投入し遂にオデッサを奪回する。

ジャブロー上陸作戦

ホワイトベースは、ベルファストを経由して南米のジャブローへ向かうが、ジオン側は送り込んでいた工作員によりホワイトベースの行き先を知り、ジャブローへ攻撃可能な戦力を集める。

11月30日、ジオン軍はザクやグフドムなどのMSを降下させ地上から攻撃を加える一方、隠密偵察部隊はジャブローの奥に侵入、完成したばかりの量産型MSジムに時限爆弾を設置し、破壊活動を企てるがその全てを排除されてしまい失敗に終わる。また、ジャブロー側の抵抗も激しく、投入MSの半数を失った段階でジオン軍は攻撃を中止。撤退する。

その後、連邦側はビンソン計画により建造していた戦艦群を大量に宇宙へ打ち上げる。宇宙における一大反抗作戦のための戦力である。

チェンバロ作戦(ソロモン攻略戦)

12月24日、連邦軍は、ホワイトベースを始めとする数隻の艦艇をおとりに使って本隊の侵攻ルートをかく乱するという用意周到な準備の後、ジオン軍の宇宙要塞ソロモンへ侵攻する。連邦軍はこの戦いでソーラ・システムを使用。太陽からの光を巨大な凹面鏡で一点に集めるという、太陽炉の原理を応用した原始的なものだったが、これによりソロモンのジオン軍は甚大な被害を受け、ジオン軍はソロモンの放棄を決定。ソロモン司令官でザビ家の三男、ドズル・ザビ中将はモビルアーマービグ・ザムに搭乗し、脱出する艦艇の時間稼ぎのため出撃。連邦側を翻弄するも撃破される。

ソーラ・レイ照射

連邦側はソロモンを占領。ここを足がかりとして次の星一号作戦に備える。一方、ジオン軍総帥ギレン・ザビはサイド3の一コロニー「マハル」を改造させ、ソーラ・レイ(1基のコロニーそのものを巨大なレーザー兵器に転用)に仕立て上げた。また、ジオン公国の名目上の指導者デギン・ソド・ザビ公王は、和平交渉のため連邦軍と接触を図る。レビル将軍麾下の艦隊がデギン公王の乗艦「グレート・デギン」と接触した頃、ギレンはソーラ・レイの発射を指示。目標をあえてデギン公王の艦のある場所へ向けさせ、集結途上にあった連邦艦隊の3分の1ほどと共にこれを殲滅する。これによりレビル将軍とデギン公王は死亡、またソーラ・システム・ミラーを搭載していた輸送艦も消滅してしまう。(12月30日)

星一号作戦(ア・バオア・クー攻略戦)

12月31日、連邦艦隊は混乱の中、艦隊を再編。本来はア・バオア・クーをやり過ごし直接サイド3本土に侵攻する作戦だったが、機密とされた作戦内容を知る現地高級指揮官であるレビルティアンム両名が戦死。連邦軍本部はソーラ・レイを再度使用される事を恐れ、迅速且つ決定的な戦果を得る為、作戦時間を大幅に繰り上げてア・バオア・クーに侵攻目標を変更した。ア・バオア・クーはジオン本国防衛の最後の拠点であることから、この戦闘は両者の総力戦となった。激戦の中、ジオン軍の大型空母(ドロス級ドロワ)撃沈、そして司令室にてギレン・ザビが倒れ(キシリア・ザビが殺害したとされる)、さらにア・バオア・クー中枢部の火災により電源供給がストップ。これによりア・バオア・クーは沈黙する。ザビ家最後の指揮官であったキシリア・ザビも脱出準備中に砲火に巻き込まれ戦死する。

終戦

宇宙世紀0080年1月1日、指導者であったザビ家一党を失ったジオン公国は、議会により共和国としての体制を整え、地球連邦と終戦協定を結ぶ。これにより一年戦争は終結した。しかし、開戦前に110億だった人口は55億に半減し、地球は異常気象に見舞われ、宇宙ではサイド3、中立を宣言して戦火を免れていたサイド6、もともと不可侵とされていた月以外は壊滅的な打撃を受けた。

また、ジオン軍残党勢力は、アフリカや宇宙の暗礁空域(戦争により壊滅したサイドのあった宙域)で戦力を保持したまま潜伏し、またはアステロイドベルトに逃れて捲土重来の機会を窺うこととなった。0083年のデラーズ・フリートの蜂起や、0088年のハマーン戦争第一次ネオ・ジオン抗争)、0093年のシャアの反乱第二次ネオ・ジオン抗争)など、ジオン系の武装勢力による争乱はその後も度々繰り返されることとなる。

Keywords: 一年戦争, V作戦, アニメ, アムロ・レイ, ア・バオア・クー, オデッサ, オーストラリア, ガルマ・ザビ, ガンダム (架空の兵器), ガンダムシリーズ