ホメオパシー

Keywords: ホメオパシー, アレルギー, アーユルヴェーダ, イギリス, インド, ドイツ, フランス, 代替医療, 伝統医学

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ホメオパシー(homeopathy)は、代替医療、また、ホーリスティック医療に分類される療法のひとつで、

ことによって、症状を軽減したり治したりしようとする療法のことである。たとえば、解熱を促そうとする時には、健康な人間に与えたら体温を上げるような物質を含む物質を患者に与える。このことによって、極めて短時間発熱が促進されるが、すぐに解熱に向かうとされている。

ただし2005年現在に至るまで、ホメオパシーが有効であるという根拠を科学的に示すことは成功されておらず、このため実際の治療効果について多くの科学者・医者が疑問視している。このように、非科学性を問題とする立場からは、疑似科学と考えられ偽医療の一つとして扱われることも多い。一方で欧米では、多くの療法家が手掛けているもっとも広く普及した代替療法の一つである、イギリスドイツフランスにおいては健康保険の適用が認められている。

目次

歴史

ドイツ人の医師ザームエル・(クリスティアン・フリードリヒ)・ハーネマン(Samuel Christian Friedrich Hahnemann, 1755-1843)によって始められた。

理論

この医療では、小さな砂糖粒に物質を溶かしたさまざまなレメディ(主なレメディの一覧:英語)と呼ばれるものを服用する。

レメディは、基本的に体にとっての毒物を非常に少量含む。この毒物に対する体の抵抗を意図的に起こすことにより、自己治癒力を含む生命力を高め、肉体的、心理的、精神的な方向が本来あるべき方向へ修正されると言われる。

レメディの種類は2000種とももっと多いとも言われる。その中で、応用範囲が広く、常用されるのは40種くらいである。

レメディをすでに現れている症状の治療目的に使われることもあるが、本格的な治療に当たっては、症状の治療よりも、その病気を起こさせた根本の原因を治療しようとする。このために、ホメオパスと呼ばれるホメオパシー治療を専門に行う者の処方によりレメディを服用する。

ホメオパスは人が健康なら体も健康という基本的な考えの元に働きかけ、心理的、感情的、精神的なゆがみを補正するようにレメディを処方する。このため、ホメオパスとのセッション(面会)では、十分な時間(1時間程度の事が多い)をかけ、患者の心理的、精神的な状態や、成長の過程、とくに過去の大きな問題についてのインタビューが持たれる。そうして基本的な人のタイプを見て、現在の問題を判断しレメディが処方される。

インドでは今も活発な伝統医学であるアーユルヴェーダの長い伝統があるためか、一般によく受け入れられており、良いホメオパシーの医師が多い。ホメオパシーの技術が進んだ国として知られている。この場合アーユルヴェーダと同様に国家資格で治療している。治療効果は高く、副作用が少いため好む人も多い。アーユルヴェーダが病気治療よりも健康維持、健康増進を主な働きかけとするように、ホメオパシーもまた同様の目的で利用する人が多い。

レメディ (療剤)

ホメオパシー治療に用いるレメディ (療剤) は、地上におけるさまざまな物質から成分を取り出して、10倍ないし100倍の希釈を行い、それを震盪(よく振ること)する。この希釈・震盪を6回から1万回繰り返して、最後にこれを小さな砂糖粒に染み込ませて作成する。たとえば10倍希釈・震盪を9回繰り返して作ったレメディは9X(Xは10倍希釈を意味する)、100倍希釈・震盪を30回繰り返したレメディは30C(Cは100倍希釈を意味する)と呼ばれる。もっともよく使われるのは30Cであり、ほかに200C、1,000C(1Mと呼ぶ)、10,000C(10M)、6Xなどが用いられる。希釈のため、原成分はレメディーの中には極めてわずかしか含まれない。特に高度に希釈した場合には、当然に、計算上、一粒のレメディに原成分が1分子も含まれないこととなるが、より希釈・震盪したものの方が、より効果が高く、また人間の精神面などより中心的な部分に作用するとされる。これは、希釈・震盪によって、希釈液が原液の治癒エネルギーに出会うことにより、希釈液のエネルギーに変化が生じて治癒エネルギーを持つようになるため、というように説明される。従って、レメディの中に原成分が含まれる必要はないのである。
原料となる物質は、鉱物植物動物などであるが、特に初期に開発された物には、伝統的な薬草も多い。

科学的疑問点

ホメオパシーの問題点はその有効性が西洋医学的に立証されていないことである。

ホメオパシーが拠り所とする「少量の毒によって健康を増進する」という考え方は、アレルギー治療における減感作療法と共通するものである。減感作療法についてはそれが有効であるということが西洋医学的にも立証されており、またそれが免疫によるというメカニズムの解明が行われている。しかし、ホメオパシーの理論は減感作療法とも異なっているし、上記のホメオパシーの理論は、毒物学では認識されている理論であるが、薬理学の常識とはかけ離れている。

これまでにホメオパシーの有効性を立証したと主張する論文が何度か発表され、そのたびに議論になったが、西洋医学関係者の感情的な反発が大きく、科学的な検証を行う前に科学的でないと決め付けられるなど(検証を手品師が担当するなど)、科学的な検証がなされていないまま、単なる心理学的なもの (プラセボ) 以上の効果はないとされている。

このことを問題とする立場の者は、ホメオパシーが疑似科学であるとし、ホメオパシーが有効だが治癒プロセスが不明なもの(「代替医療」)ではなく、そもそも有効でないもの(「偽医療」)であると主張している。

法規上の問題点

日本の医師法では、たとえ他にどのような資格を持っていようとも、医師ではない者が 「医業」 (診断や治療) を行なうことは禁じられている。医師でない者が医師であるかのごとく振る舞ってホメオパシーの処方を行ったことにより逮捕され、有罪となった例もあるので、医師以外が行なう場合には注意を要する。

参考文献

関連項目

外部リンク


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