ペルシア語
Keywords: ペルシア語, SAMPA, SOV型, アケメネス朝, アフガニスタン, アラビア文字, アラム文字, イラン
ペルシア語(ぺるしあご、فارسى ファールシー、Farsi または Parsi)、ペルシャ語(ぺるしゃご)は、言語学的にインド・ヨーロッパ語族 インド・イラン語派 イラン語に分類される言語。
おもにイラン・タジキスタン・アフガニスタン・グルジアおよびインドの一部やパキスタンの一部で話され、母語話者は4600万人を超えるとされている。イランでは公用語。
アフガニスタンではダリー語(公用語)、タジキスタンではタジク語と称するが、ほぼペルシア語と同じ言語である(発音や語彙などに違いがあるが方言とみなせる)。文献によって非常に古くまで系統をさかのぼることができる。
| 目次 |
分類
ペルシア語は、時代によって次のように大別される。
- 古代ペルシア語 … 古代イラン帝国(アケメネス朝)の公用語の一つ。楔形文字を用いた。
- 中世ペルシア語 … サーサーン朝頃に使われた。アラム文字から派生したパフラヴィー文字(中世ペルシア文字)を用いた。
- 近世ペルシア語 … 現代では「ペルシア語」といえばふつう近世ペルシア語を指す。ペルシア文字(アラビア文字の一種)を用いている。
- ユダヤ・ペルシア語(Judeo-Persian)… イランのユダヤ人によって話された言語。
音韻組織
Structural Sketch of Persianなどを参考にして、ペルシア語の音韻組織をSAMPA方式で示す。
前舌(front) |
奥舌(back) |
|
| 高(high) | i: |
u: |
| 中高(mid-high) | E |
o |
| 低(low) | æ |
A: |
両唇音(labial) |
歯音(dentals) |
硬口蓋音(palatals) |
軟口蓋音(velars) |
|
| 無声 閉鎖音(voiceless stops) | p |
t | tS |
k |
| 有声閉鎖音( voiced stops) | b |
d | dZ |
g |
| 無声摩擦音( voiceless fricatives) | f |
s | S |
x |
| 有声摩擦音(voiced fricatives) | v |
z | Z |
Y |
| 鼻音(nasals) | m |
n | ||
| 流音(liquids) | l, r |
|||
| わたり音(glides) | y
| h |
注 ただし、表中で /tS/ と /dZ/ は破擦音あって、閉鎖音ではない。
母音の機能的な相違は、長母音 {/i:/, /u:/, /A:/} と短母音 {/E/, /O/, /a/} の間に顕著である。
それゆえに、ペルシア語の音韻を {/i:/, /u:/, /a:/} と {/i/, /u/, /a/} とで表記し分けることは可能と思われる。
文法
構文
平叙文での語順は、主語 - 目的語 - 動詞のSOV型である。
