ソナタ形式
Keywords: ソナタ形式, オペラ, シューベルト, ソナタ, フーガ, リトルネロ形式, リフレイン形式, ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン, ロンドソナタ形式
| 楽式(楽曲の形式) |
|---|
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二部形式 - 三部形式 |
ソナタ形式は楽曲の形式のひとつ。古典派の時代に大きく発展した楽曲形式である。
古典派ソナタや、古典派ソナタに類似している交響曲、独奏協奏曲、弦楽四重奏曲などの、第1楽章や終楽章に多く見られるところからソナタ形式と呼ばれている。(ソナタ形式=ソナタの形式ではない)
ソナタ形式は、基本的に次のような形式をしている。
| 提示部 | 展開部 | 再現部 | ||
|---|---|---|---|---|
| 第一主題 | 第二主題 | 第一主題 | 第二主題 | |
| 主調 | 属調、平行調等 | 主調 | 主調、同主調 | |
ソナタ形式は、複合三部形式の一種と考えることもできるが、原理的には非常に拡大した二部形式(提示部と、展開部+再現部)である。
| 目次 |
提示部
二つの主題が提示される。一つ目の主題を第一主題といい、これは主調で書かれる。二つ目の主題を第二主題といい、第一主題が長調の場合は属調、短調の時には平行調で書かれているのが一般的である。この調性の変化により、緊張が高められていく。
独奏協奏曲では、特に初期のもので、提示部の繰り返しが1回目と2回目で異なり(当然反復記号は使われない)、1回目はオーケストラだけで演奏され第二主題も主調で奏されるようになっているものがある(2回目は独奏楽器が入り、通常の提示部となる)。
展開部
提示部で提示された二つの主題を中心に曲が構成されている。展開部では、高い緊張のもとに二つの主題が様々に変形され、結び合わされて曲が進行する。
再現部
二つの主題が再現される。少し変化していることもある。通常、第一主題、第二主題ともに主調で再現される。(第二主題は主調が短調の場合には同主調となることも多い。なお、第一主題は、主調でなくてもよい。)よって、再現部では、緊張はおおむね低い。
この、第二主題が、提示部では主調以外で演奏されて緊張が高かったのが、再現部では主調または同主調で演奏されて緊張が低くなるという対比こそが、ソナタ形式の一番大切な部分であるといえる。
序奏と結尾部
ソナタ形式の楽曲では、曲の前後に序奏、結尾部Coda(コーダ)を加えているものがある。発達したコーダの中には、展開部と同様の発展を見せるものがあり、第二展開部との異名を持つものもある。
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序奏 |
提示部 | 展開部 | 再現部 |
コーダ |
||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第一主題 | 第二主題 | 第一主題 | 第二主題 | |||
| 主調 | 属調、平行調等 | 主調 | 主調、同主調 | |||
習慣的な反復記号
提示部には習慣的な反復記号が付けられているものが多い。また短いソナタ形式の楽曲では、特に古いものに、展開部・再現部をまとめて習慣的な反復記号を付けているものもある。これらは二部形式の名残である。
| (序奏) | 反復開始 | 提示部 | 反復終了 | 展開部 | 再現部 | (コーダ) | |
| (序奏) | 反復開始 | 提示部 | 反復終了と反復開始が背中合わせの記号 | 展開部 | 再現部 | 反復終了 | (コーダ) |
これらの反復は曲によって、習慣的に省略されることが多いもの、あまり省略されないものがある。たとえば、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第5番では、第1楽章の反復はあまり省略されないが、第4楽章の反復は省略されることが多い。
ソナチネ形式
展開部、または再現部の第一主題のいずれかが省略されることがあり、ソナチネ形式と呼ぶことがある(あまり一般的な呼称ではない)。そのうち特に展開部を省略したソナタ形式は、オペラなどの序曲に多く見られるので、序曲形式と呼ぶことがある。(「序曲形式」が、他の形式を指すこともある)
| 提示部 | 展開部 | 再現部 | ||
|---|---|---|---|---|
| 第一主題 | 第二主題 | 第二主題 | ||
| 主調 | 属調、平行調等 | 主調、同主調 | ||
| 提示部 | 再現部 | |||
|---|---|---|---|---|
| 第一主題 | 第二主題 | 第一主題 | 第二主題 | |
| 主調 | 属調、平行調等 | 主調 | 主調、同主調 | |
(序曲形式)
ソナタ形式の注目すべき楽曲
再現部第一主題を欠くソナタ形式
序曲形式
- シューベルト:ロザムンデ序曲
