オパビニア
Keywords: オパビニア, アノマロカリス, オルドビス紀, カンブリア爆発, カンブリア紀, ゾウ, バージェス動物群, バージェス頁岩, 古生代, 地質時代
オパビニアはバージェス動物群に属する生物である。 古生代カンブリア紀(約5億4500万年前~約4億9千万年前)の海に生息していたが、約4億9千万年前から始まるオルドビス紀にはいる前に絶滅してしまったと考えられる。
細長い体は体節に分かれ、各体節に、ほぼ一定の幅のヒレ状の構造が対をなして配列している。また、頭部からは吻のようなものが伸びている。体長は約10cm。
発見者であるウォルコットは、これを原始的な節足動物で、環形動物の性質を色濃く残しているものと見なした。その後の研究者も、ほぼその見解を踏襲した。
ところが、ハリー・ウィッチントンが再検討したところ、節足動物とは見なされず、さらには、環形動物を含む、現在の動物には当てはまらない構造の動物であるらしいことがわかった。
それによると、顔の前面に五つの目をもち、うちの2つ(か4つ)は柄があって突き出している。頭部先端の下面にゾウの鼻のような長くて柔軟な吻(ふん)のような構造を持つ。その先端はものがつかめるかのように、トゲ状の構造が並んでいる。口はこの突起物の基部の後ろに開く。体は15の体節に分かれており、それぞれの体節の側面には膜状の鰓(えら)がついた突出部があり、これらの突出部を用いて泳ぎ、獲物を捕まえていたと見られる。最後の3対のヒレは、斜め上に向いていた。また、ヒレには節足動物にあるような関節や歩脚型付属肢は存在しない。
現生生物との類縁関係ははっきりしない。『ワンダフル・ライフ』の著者であるスティ-ブン.J.グールドは、現在の動物門の枠組みには収まりきれない奇妙奇天烈動物であり、動物界の孤児であるとして、カンブリア紀動物相の現在との異質性を主張したが、その後、専門家からの反発が強く、そこまで言うほどの異質性はないとの主張も多い。たとえば環形動物と節足動物の共通祖先から枝分かれしたものであると言う説(ハリー・ウィッテントンの説)がある。また、アノマロカリスとの類似性を指摘する研究者もいる。
