アニメ

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Wikipedia:ウィキポータル アニメも併せて参照のこと

アニメアニメーションの略称。また、アニメーションを用いて構成された映像著作物全般を指す。日本語でアニメといえば、単にアニメーションの略であり、特に製作国は関係ない。例えばアメリカ合衆国で製作されたディズニーのアニメーション映画のことは単にディズニーアニメと呼ばれる。しかし、後述するように、日本国外でアニメ,animeといえば、日本で製作されたアニメーション作品のことを指すことが多い。本項では、日本で製作された商業用アニメについて特に記す。

目次

日本のアニメ、anime

戦後日本においてアニメ作品の主流は他の地域と異なる方向に発達し、かつ大きな発展を遂げた結果、明らかに固有の様式をもつに至っている。これら日本製ないし日本風である“日本のアニメ”は、日本以外では特にanime(アニメ)と呼ばれ他のanimation(アニメーション)と区別されている。

このanimeという用語の他に「ジャパニメーション(Japanimation)」という呼び方もある。ただし、この用語は1990年ごろ北米で発生して良く使われたものの、今では余り使われていない。むしろ現在では、日本人が(広義の)アニメーションと区別するための日本語になっているようである。

ちなみに、この「ジャパニメーション」という言葉は現在、「日本発の文化や人種」に対する「蔑称」「偏見」であるという意見が、特に海外のファンの間では支配的なようである。真摯なファンは日本のアニメを anime と称し、批判的な者が Japanimation と称するという見方もある。Japanimation は、Japan の Animation と読めるためである(an 音節が繰り返しているため、ひとつが脱落したものである)。ただし、北米のビデオ販売店の表記ではまだ使われているともいわれる。

この他に「ジャパニメーション」とは、例えば性的・暴力的なシーンをカットしたり、タツノコプロの「超時空要塞マクロス」「超時空騎団サザンクロス」「機甲創世記モスピーダ」といったそれぞれ独立した作品を、米ハーモニーゴールド社が編集して「ロボテック」という長編シリーズに仕立てあげたような、日本アニメーションを輸出向けに改編したもののみを指すのだという解釈もある。

大友克洋士郎正宗を擁して、アニメ化に出資した講談社は、「AKIRA」「攻殻機動隊」が海外で人気を博していると称して、「ジャパニメーション」という用語を戦略的に使っていた。

日本のアニメの特徴

日本のアニメの特徴は、その成立過程に密接にかかわっているため、まず特徴を、そしてその歴史を続けて述べる。

歴史

詳細な歴史については、アニメの歴史を参照のこと。

それまでも劇場用アニメなどは作られていたが、最初の連続テレビアニメ番組、鉄腕アトムの放映が開始された1963年をもってアニメの創始とするのが通例である。これ以前の歴史についてはアニメの歴史の頁を参照のこと。

このとき製作を指揮した原作者の手塚治虫は、極端に低い製作費で番組製作を請け負い、回収できない部分を本業である漫画の原稿料・再放送・海外輸出・版権ビジネス(マーチャンダイジング、アニメ番組のキャラクターの絵のついた製品の製造権を玩具・文具・菓子メーカーに売るビジネス)によって製作費を回収するという現代の日本アニメに通じるビジネスモデルと共に後々に至るまで制作費が安く抑えられる状況を作り出したが、 もし製作費が高かったら日本製テレビアニメ番組の製作開始は10年近くは遅れただろうという指摘もある。

製作費が安いため、海外製アニメーション番組のような美しいなめらかな画像は作れず、絵の荒さを克服するため脚本が特に重要視され、数回、数十回に渡って長いストーリーを展開する日本独特のアニメ番組が作られるようになった。また、安い資本で参入可能だったため、1960年代から数多くのアニメ製作スタジオが設立され、アニメ番組の本数や題材はさらにバラエティに富むことになった。

テレビアニメの成功は、劇場用アニメ映画にも広く影響を与えた。1960年代から1970年代までは、テレビアニメを再編集しただけの映画が劇場公開され、それぞれが比較的良い興行収入を得た。1980年代以降は、放映中のテレビアニメ番組の新エピソードを映画として公開する手法が取り入れられている。2000年を過ぎると、日本映画はアニメなしでは成り立たないといわれるほどアニメ映画の比重は増加した。2002年度、2003年度の日本映画興行収入上位10位までのうち、7つから5つはアニメ映画であった。

アニメ製作の大きな変革は、主に2回あった。

最初のテレビアニメは白黒だったが、1965年、最初のカラー連続アニメ番組ジャングル大帝が製作された。この後数年で他のテレビ番組と同じようにカラー化が行われ、1968年ごろにはほぼ全作品がカラー化された。

以前はセルと呼ばれる、透明なフィルム状のシートに描いた絵を取替えながら撮影する制作方式がとられたが、1995年、最初のセルを使用しないCGアニメ、ビット・ザ・キューピッドが製作され、1997年の東映動画を皮切りに、現在では一部作品を除き彩色はすべてデジタル化され、セル制作はほぼ消滅している。現在毎週新作でセル制作をしている作品は実質的にサザエさんのみである。

さらに、近年のコンピュータ技術の発達により、アニメ製作のすべての過程をデジタル化し、3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)を使用したフルデジタルアニメーションの製作も多くのアニメ製作スタジオで行われている。このようなデジタルアニメーションの登場によってコストの削減が進み、短期間でのアニメ製作やアニメ製作本数の増加が生じた。

アニメ流通の大きな変革は、1983年に登場したOVAである。これは、テレビ放映も劇場公開もされないアニメで、ビデオソフトの形で市場に流通する。家庭用ビデオデッキの普及により、レンタルビデオ店と一般消費者が購入するビデオソフトの売り上げ代金だけで製作費が可能になった。最初のOVA作品は、ぴえろ製作のダロスである。OVAの登場により、スポンサーの玩具メーカーの意向を聞かずに作品製作ができるようになったため、さらに作家性の高い作品が多く生み出されることになった。

OVAはそれまでのテレビアニメのような児童・ファミリー向けのものは少なく、それより高年齢の10代から40歳代程度の独身男性をターゲットにしたものが多い。これはそれらのビデオソフトを購入できる金を持つ層に合致するためである。この後、アニメは、児童・ファミリー向けのテレビアニメと、高年齢の独身男性向けのOVAに二極分化する時代を迎え、それは現在も続いている。OVAはテレビアニメにも大きな影響を与えた。現代ではOVA的特徴を持つアニメがテレビ放映されることもある。ただし、深夜帯だったり、ケーブルテレビ、独立UHF放送局での放映であることが多く、それらのOVA的特徴を持つアニメの視聴者は依然、特定の趣味者だけに限られ、他の層には広がっていない。これらの趣味者を総称しておたくと呼ぶこともある。詳細はおたくの項目を参照のこと。

アニメの現在

2004年現在、日本では週に70本以上のアニメ番組が放送されていると言われる。

1980年代まで主流を占めた平日19時台に放映される作品は激減し、テレビ東京での平日18時台と深夜枠、土日の午前が主流となってきている。

多くは児童・ファミリー向けであり、アニメが子供のものだという認識はここ40年ほどは基本的には変わっていないが変化も起こりつつある。

子供以外の層でアニメに拒否感を示す者の割合が減少しつつある。これは、アニメを見て育った層がそのまま高年齢化したためである。児童・ファミリー向けでないアニメの成功例としては、『美味しんぼ』(1988年放送開始)『YAWARA!』(1989年放送開始)などがあるが、キャラクターグッズ展開などがしにくいため現在ではあまり製作されていない。

かつてはおもちゃ会社や食品会社などがスポンサーの主流を占め、必然的に内容も子供向けだったのが、ビデオ会社がスポンサーに登場したことで、一般人でない高年齢層(おたく)向けのアニメを放映することを可能にした。主に深夜帯などをに放送されて、視聴者層が極めて限られ広範囲の視聴者の支持を集めるには至っていないが、パッケージ販売のためのプロモーションの性格も強いため、たとえ低視聴率でもターゲットとする層に確実に届けばよしとしているようである。深夜枠のアニメ番組にはテレビ会社が製作せず、スポンサーが番組枠を買い取って放送するものも多い。

アニメは娯楽の世界だけでなく、教育などの分野にも広がっている。かつて、教育映画は実写のドキュメンタリーが主軸であったが、現在はアニメのものも増えている。1980年代は幼児向けに限られていたアニメの教育映画が、1990年代以降、中学生向け程度にまで広がった。また、歴史、人権、納税啓発、広報ビデオなどにも広くアニメが使われている。

1930年代から当時の文部省は教育映画の一環としてアニメ製作を奨励していた。また、1970年代のアニメ映画にも、文部省選定映画は多くある。このように特に日本政府はアニメを無視していたわけではないが、政府組織などによるアニメの評価は近年上昇したと言われる。これは、1997年から、教育白書でアニメへの言及が行われるようになったというのを根拠としている。

2004年5月、アニメや漫画など日本のソフト産業の保護・育成に官民一体で取り組むための「コンテンツ法」が参院本会議で全会一致で可決、成立した。

将来、少子化による国内向けアニメの需要減少が懸念されている。其の為か近年は大人の視聴者をターゲットにしたアニメ作品が増加している。

数値

アニメだけを対象にした数値的な統計ははっきりとは採られていない。山口康男『日本のアニメ全史』によれば、全世界の放送局で放送されるアニメーション番組の内60%が日本製であると言われ、山口は日本製アニメの市場規模は日本国内では2000億円、国外で2兆円から3兆円と推定している。これには、テレビアニメ製作費、映画の興行収入、ビデオソフトの売り上げや玩具メーカーなどからの版権使用料の内、アニメ製作会社が受け取る分をすべて含む。山口の著書によれば2003年4月現在でのテレビアニメのタイトル数は81本である。本数は増加傾向であり、この本数は史上最高である。

デジタルコンテンツ協会による2003年度調査(映画のみ2002年推計)によると、日本国内のアニメの市場規模は3739億円(うち映画興業収入377億円)で、制作会社の売上高は約966億円(うち映画興業収入約100億円)。

アニメと周辺文化

アニメは他の映像文化・児童文化・活字文化等に密接に関わっている。特に漫画との結び付きが強い。ごく初期にはアニメは漫画映画と呼称された時代もあり、漫画とアニメはしばしば混同されたり同一視されたりした。現在も若干その傾向は残っている。また、アニメ化される作品の大多数は漫画が原作である。また、原作にはほとんどが日本の漫画、それも人気作が選ばれる。一方、漫画の方もアニメの影響を受けつつ成長して来た。

この他、児童文化に与えた影響も計り知れない。現在、日本に生まれて育った子供がアニメを全く見ずに成年まで成長するのはまず不可能でさえある。

勿論、アニメは他文化に影響を与えただけではなく、多くの影響をそれらの文化から受けて来た事も事実である。例えば、ある種の玩具娯楽が流行し、それを題材に取った漫画が作られ、更にアニメ化された例も多い。スーパーカーブームを題材とした『グランプリの鷹』『激走!ルーベンカイザー』『とびだせ!マシーン飛竜』、ゲームブームの『ゲームセンターあらし』、ミニ四駆ブームの『ダッシュ!四駆郎』『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』などである。

アニメへの批評

アニメに関する批評・評論に関しては体系的なものが余りなかった。アニメ好きな大人が好きなアニメ作品について語るものか、逆にアニメに批判的な教育学者らがアニメの功罪について述べたものが多い。前者は思い入れが大きすぎる余り一般的でない話に走る傾向があり、対象作品を熱心に見ていないとそもそも理解不能なことが多い。逆に後者は自説に有利な証拠を見つけようとする余り反例を見落としたりしたものが多い。ただしアニメは数が多すぎるため、ほとんどの見落としは故意にアニメを貶めるためのものではない。また、アニメを批評する教育学者の全てがアニメに批判的なわけでもない。

アニメの批評家が少ないのは、アニメ雑誌は出版元とアニメ関連企業との利害関係が強すぎるために批判的な記事を掲載したがらないことも要因だと考えられる。

いずれにしても、アニメは余りにも対象や扱う内容、そして数が多くなりすぎたため、総体としてのアニメ全体を扱った批評はしにくいということはある。しかし、これだけ広範囲・国際的に浸透した文化に何らかの評価が必要なことも事実である。

ごく初期はアニメの暴力的シーンや性的描写に批判が集まった。特にアニメにはロボット同士が戦闘をするようなものが多く、暴力的で人格形成に悪影響であるという批判が多く行われた。そのほかに多かった批判では、余りにも商業的すぎ、番組がアニメグッズを売るための宣伝番組になっているというものだった。これらの批評は全く持って現代のアニメにも当てはまるが、40年が経過した現在、同様の批判は余り多くは現れない。同様な批判は輸出先の海外でもされている。

現在、特に高年齢層向けのアニメに多くの評が寄せられる状況があるが、これは児童・ファミリー向け作品にはよいものが無いという意味ではない。これらの作品は一定の評価はあっても、視聴者である子供があまり積極的に批評を行わないか、行う手段を持たないために、評価が影に隠れてしまっている。高年齢化したアニメオタクが熱く語る『戦闘メカ ザブングル』(1982年)なども、当時の大人たちはあまり批評を寄せなかったのであり、『とっとこハム太郎』で育った世代が大人になった時に、彼らがそれらについて熱く語る可能性があることを考えると、批評が少ないからと言ってそれらの作品を軽視しない方がよいと考えられる。

高年齢層のアニメのファン層の文化

日本のアニメのファンは、高年齢化してもアニメから離れない者が多くいた。これらのファン層をおたく、特にアニメ好きのおたくをアニメオタクと呼ぶ。これらのファンは、単にアニメを視聴したりOVAや関連グッズを買う以外の行動に出る者が多く出た。具体的には同人誌文化がその代表である。同人誌と呼ばれる、好きなアニメのファンブックを自作するという趣味を持つ者が多く現われ、それらのファンブックはコミックマーケットなどの同人誌即売会のイベントや同人誌の販売を委託する店などで頒布・購入されるようになった。この分野は急激に成長し、日本ではこれらの趣味者が百万人単位で存在するとも言われる。この他、アニメに声で出演する役者、つまり声優のファンも存在する。アニメオタク全体に比べて数は少ないが、熱心なファンが多く、それらのファンのみを対象にしたイベントや声優のCDなどの販売が成立している。アニメで演技するのみでなく、歌手としても活動する声優も多く、アイドル声優などとも呼ばれる。これらの声優のCDや出演するDVDソフトは必ず買う、有料イベントに必ず参加する、という献身的なファンによってこれらの声優の活動は成立している。

これらの文化の発展において、人口が多い第二次ベビーブーム世代の存在は大きかったと考えられる。

日本アニメの構造

ごく一般的なテレビアニメ番組の例。

製作資金は放送局が放映権料の名目で、その100%を負担する。これはアニメ制作会社、もしくは広告代理店が企画をテレビ局に持ち込んで、採用されると、テレビ局のスタッフもさらに企画を練ることになる。企画には大別してアニメオリジナル作品と既にある原作のアニメ化権を取得したものに大別される。近年はメディアミックス展開を睨んだ企画も多い。

テレビ局からCM枠を割り当てられ、企画を企業にプロモーションして、提供スポンサーを獲得するのが広告代理店の役割である。広告代理店を経由して、スポンサーから得た広告費をテレビ局はアニメ制作会社に制作費として提供する。テレビ局への見返りは2年間で2回の放映権と商品化権収入の一部(通常10~20%で1年限り)だと言われる。 アニメ制作会社は元請けとなって、さらに音声制作会社と下請けのアニメ制作会社に発注し、納品してもらうことでテレビアニメは完成する。 これがテレビアニメ制作の基本的構造である。


放送局の編成サイクルが3ヶ月(13週)や6ヶ月(26週)単位であるため1回30分の番組を半年製作するのが通常である。人気のある場合52週に延長されたり、逆に13週程度で打ち切られたりする。製作側のトラブルの無い限り、13週未満での打ち切りは存在しない(打ち切られた例としては広告代理店倒産による「ドン・ドラキュラ」などが有名である)。放送回数は13で割り切れる回のものが多いが、特別番組の関係などでそうなっていないものもある。単発アニメはかつて存在したが(生徒諸君!など)、制作費が高騰する割にキャラクターグッズ展開などがしにくいため現在ではあまり製作されない。

30分の内容はほぼ次の通り(これは『マシュマロ通信』テレビ本放送版の例である)。

総計 24分00秒、残りはCMになる。内オープニング曲、エンディング曲(と警告)は毎回同じ画像を繰り返して使い、スタッフ名のみが差し変わる。アイキャッチはその回の映像を使いまわすバンクの1種で、次回予告では次回に放送される予定の映像を使いまわすため、実質的にはAパートとBパートの計20分30秒が新規作成される映像となる。AパートとBパートの時間の振り分けは比較的あいまいで、両者を総計して毎回同じ20分30秒になればよい。ただし、番組の総計時間が24分00秒になったのは近年で、かつては25分や29分の番組が製作された時代もあった。また、すべての作品の本編が20分30秒とは限らない。例えばアイキャッチが無い場合、本編の時間はそれなりに増える。放送局によっては番組開始時の警告が無い場合もあり、この場合も本編かCMが増えることになる。テレビ局のCMは15秒単位で作成されるため、それぞれのパートの総計は15秒単位となる(例:警告とアイキャッチの総計は15秒、オープニング曲は1分30秒)。再放送時は、オープニング曲や次回予告がカットされ、そこにCMが挿入されることも多い。テレビCMが入らないNHKで放送されるアニメも現在では同じように24分で製作され、余った時間は視聴者からのイラストを紹介したり、5分の帯番組とつなげて30分にして放映されている。これは、放映権を民放や海外に売る際、長さが異なると障害になりやすいためである。この映像に、声や音楽を入れて、番組は完成する。声は声優と呼ばれる声だけで出演する俳優がキャラクターごとにつく。番組内の音楽は、テーマ曲を含め、ほとんど新規に作曲され、後にサウンドトラック盤が作られる。アニメの場合、キャラクターグッズの一環として、番組のサントラが作られる率は非常に高い。


OVA、映画は時間の制限は無いが、OVAはテレビアニメと同じように主題歌込みで24分程度を1エピソードとした数本単位で製作されることが多い。これは、後にテレビ局に放映権を売るときのことを考えているためだとも言われる。映画は数分の短編から2時間の大作まで様々である。教育映画では10~20分程度の作品が多い。

アニメソング

アニメ作品は、テレビアニメ、OVA、劇場用アニメを問わず、ほとんどに主題歌がある。また、主題歌のほかに挿入歌が作られたり、本編ではまったく使わないイメージソングなどがつくられることもある。これらの楽曲は大多数の場合サウンドトラック盤として販売される。詳細はアニメソングを参照のこと。

日本のアニメと海外アニメーション作品の違い

『鉄腕アトム』の時代から、アニメはキャラクターグッズ化によって製作資金回収を行うという独自のシステムが形成されていた。鉄腕アトムの製作者手塚治虫は、ディズニーアニメの販売戦略を真似たともいわれるが、日本のアニメはディズニーのそれとは別の道を歩むことになった。

現代、ディズニーアニメは製作費が高騰し、全世界で配給して多くの年齢層の観客をとりこみ、できるだけ多くの興行収入を確保するというシステムになっており、それに伴ってストーリーや題材も当たり障りがなく、どこからも苦情が来ないようにあえて工夫されて作られているものが多くなりつつある。

これに対して日本では、ディズニーのようなアニメの巨人が存在しなかった。多くのアニメスタジオが競って作品を作ったため、作家性の薄いもの、強いもの、個性的なもの、平凡なもの、当たり障りのないものなど、おびただしい数と種類のアニメ作品が生まれた。現在も少人数、低予算で製作されるという点は変わっておらず、これが欠点で武器でもあるという点も変わっていない。少人数で作られるゆえの作家性の高い作品、低予算であることから生まれるおびただしい数の作品は、現在でも日本のアニメの特徴である。

アニメの輸出

アニメの輸出について、詳細はアニメの歴史を参照のこと。

アニメはごく初期、1963年から日本国外に輸出されていた。最初に輸出されたアニメは『鉄腕アトム』で、日本での放送開始から8ヶ月後に、アメリカ合衆国のNBC系列局で放送された。この後もアメリカや北米向けの輸出は続いており、輸出金額では過半数が北米向けが占めるとも言われる。

また、1970年代にはほとんど時差無くして北東アジア圏、東南アジア圏にてアニメが放送された。 だが同時に現地人によるアニメの日本文化の影響が強い表現や、性的な物を示唆する表現は徹底的に排除される傾向にあった。 1980年代になると、東南アジア圏では性的な表現を除き、日本文化的な表現も受容されつつあり、再評価されている。 好まれるアニメは日本人のと大して変わらず、また『ドラえもん』は教育的であるとさえ言われた。

だがこの時代における北東アジア、東南アジアへのアニメの輸出は、さほど日本でアニメの国際化に寄与したと言う評価は得られなかった。 現在においては、香港、タイ、台湾などではほぼ1週間程度の時差で日本で放送されているアニメが放送されており、文化的な距離を縮めつつある。

ヨーロッパへの輸出は1970年代に開始された。アニメは製作費を短期間で回収するために、安価で多くの国へ輸出する販売戦略がとられたため、放送先は世界各地に広がった。現在では、北米、南米、ヨーロッパ、南アジア、東アジア、ロシア、オーストラリアなど放送地域は全世界に広がっている。各作品毎に集計したものはあるが、全体として具体的な統計などはとられていない。

輸出先では内容の大きな改変が行われることが多い。特に暴力的なシーンについての反応は、日本より海外で拒否反応が激しいことが多い。また、日本製だということで警戒されることもあり、スタッフ名が削除されたり、現地風に書き換えられたりして放送され、当の視聴者が日本製だと知らないでいることも多い。

動物アニメや世界名作ものは比較的広い地域で受け入れられているが、日本の生活風景が出るもの(『ドラえもん』など)や、特定の国を扱ったもの(『ベルサイユのばら』など)は、受け入れられるかどうかは国によって大きく異なる。文化の違いとしては、前出の『ドラえもん』はなまけものの主人公をロボットが手助けする話であり、アジアで好評価を得るが、いわゆるヒーロー的な男性を尊ぶ北米では受け入れられず、放送されていない。また逆に、『超電磁マシーンボルテスV』のように、日本で特に評判にならなかった作品が、特定の国だけで爆発的な人気を呼ぶこともある。その他、北米など一部地域では性的描写の規制が日本より緩い場合があり、対米向け作品を横流しし、国内で流通させる店舗が出て小さな問題になっている。

東アジアでは正規な契約の基にテレビ放送されている作品もあるが、無許可で現地語字幕付きのDVDなどが作成されて流通しており、問題になっている。また、ファンサブ活動によって作成されたデータも、違法に全世界で流通している(ファンサブについては後述)。

海外での主な評価

日本のアニメは前述した通り、ディズニー作品に慣れた外国では暴力的・性的なシーンを含むために多く批判される。また、アニメに登場するキャラクターの容姿が幼児に見え、幼児性愛好者を増長させているとの指摘もされる。しかしながらら、日本において幼児性愛好者が起こした犯罪は他国と比較して圧倒的に少ないとの指摘もある。この問題は現在も議論中であり、結論は出ていない。

逆に、フランスの美術評論家エルベ・シャンデスは、アニメを中心とする日本のおたく文化を「21世紀のジャポニズム」と評し、これらの文化が欧米の文化に大きな影響を与えていると主張し、おたく文化を擁護した。

北米のファン活動

この小項目では主に北米でのファン活動について述べる。日本で紹介される海外でのアニメの評価は、これらのアメリカ合衆国の熱心なファンの反応や活動であることが多い。もちろん、アメリカは金額で最大の輸出先でもあり、日本アニメのファンも多い国ではあるが、それらの評価は日本と同様、高年齢向けアニメの評価が相対的に高い方に偏っていること、実際のアニメの輸出先はアメリカだけではないこと、児童・ファミリー向け作品も数多く放送されているが、それらの作品への評価は日本と同じように少ないことにも注意する必要がある。

アメリカでの日本アニメのファン活動は1976年にテレビを録画したアニメの上映会が始まることによって開始された。1980年代まではおおむねこのような活動がささやかに行われていたが、映画『AKIRA』(1988年)が1989年に世界公開されたことを発端に、日本には高年齢層向けのアニメが存在することが知られ始めた。『AKIRA』は大規模な公開はされず、世界各地の芸術系映画館で小規模な上映会を巡回的に行うという配給方式がとられたが、これが元で逆にアニメは芸術作品であるという見方もされるようになった。そして、世界各地の観客たちに確実に強い印象を与え、日本と同じように熱狂的なアニメファンを産むことになった。ただし、そのファン層は日本と同じように一部に限定され、それ以外の層への浸透はまだまだ進んでいない。一部のアニメファンサイトはアメリカ共和党の政治家にアニメファンが居る事を知ると狂喜してネット中にその事実をばら撒いた。逆に言えば、それほどアニメファンは一般的でなかったということでもある。

これらの熱心なアニメファンは、現在でもアメリカ合衆国に多い。多くは、放送されている作品や、北米でソフト化されている作品だけに飽き足らず、日本で放送中のアニメをほぼリアルタイムで字幕つきで見る、ファンサブという活動を行っている。これは、日本でテレビ放送されたアニメ番組のビデオテープなどを入手して手製の字幕をつけて上映・配布するという活動である。ただしこの活動には、両国の著作権法上問題があるという指摘もある。ファンサブについて詳細は、ファンサブの項目を参照のこと。

アニメのジャンル

対象層別

ジャンル・題材別

作品リスト

アニメ作品一覧

これ以外のアニメはアニメ作品一覧を参照のこと。

代表的な作品

関連項目

テレビ - OVA
映画劇場用アニメ映画

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